ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、今オフのトレードや来シーズン終了後のFA(フリーエージェント)移籍の噂が飛び交うなど、去就が大きな注目を集めている。エースをサポートできるスターとして、35歳の司令塔クリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)をトレードで獲得するプランも囁かれるが、関係者によればその可能性は限りなく低いという。 バックスはカンファレンス準決勝でマイアミ・ヒートに敗れた後、アデトクンボ、オーナーのマーク・ラスリー氏、代理人のアレックス・サラトシス氏が3時間に及ぶランチ面談を実施。優勝を狙えるサポーティングキャストを揃えるべく、ラグジュアリータックス(贅沢税)の支払いも厭わない姿勢が球団側から示されたとされている。
アデトクンボを支え、ポテンシャルを引き出せる選手として再三補強の噂に挙がっているのが、歴代7位の通算9653アシストを誇る熟練ポイントガードのポールだ。仮に実現すれば、アデトクンボにとって強力な援軍となるが、関係者は否定的な見解を示しているようで、『The Athletic』のエリック・ネーム記者とサム・アミック記者は連名でこのようにレポートしている。 「バックスがクリス・ポールをロースター強化の解決策として考えているという噂について、オーナーグループの意向を知る関係者は、『非現実的だ』と述べている。来季年俸4130万ドル(約43億3000万円)、2021-22シーズンに年俸4420万ドル(約46億3000万円)のプレイヤーオプションを持っているポールの総合的なコストと、強烈な個性を持つアデトクンボがいるロスターにポールを組み込む難しさを考えると、このペアを組ませるチャンスは少ない。あらゆる兆候から見て、バックスは違ったプランを描くことになるだろう」 アデトクンボに対して5年間総額2億3000万ドル(約244億円)以上のスーパーマックス契約をオファーする見込みのバックスは、2020-21シーズンのロスターをどのように完成させるのだろうか。