ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントは、移籍1年目の今季は右足アキレス腱断裂のリハビリで全休となった。満を持して臨む2020-21シーズンは開幕戦からの出場に意欲を見せているが、自身とカイリー・アービングに次ぐ“第3の男”に26歳のスウィングマンを指名している。 ネッツは今オフに名司令塔のスティーブ・ナッシュを新HC(ヘッドコーチ)に招聘し、デュラントとアービングが復活する2020-21シーズンに巻き返しを誓う。今季平均20.6得点を記録したスペンサー・ディンウィディーやベテランビッグマンのディアンドレ・ジョーダンら実力者がいるなか、デュラントはNBA5年目を迎えるキャリス・ルバートに期待しているという。JJ・レディック(ニューオーリンズ・ペリカンズ)のポッドキャスト『The Old Man and the Three』に出演した際、称賛の言葉を送っている。
「キャリスは俺たちにとって完璧な選手だと思う。スコアリングでも、アシストでもチームをリードできるし、オフェンスをコントロールできて、マッチアップによってはポストプレイも可能だ。彼はコート上で何でもできるツールを備えていると感じる。ネッツは全員がアンセルフィッシュにプレイする。バスケットボールを知っているから、毎晩誰もがスターになれるんだ」 2016年のドラフト1巡目20位指名でミシガン大からNBA入りしたルバートは、持ち前の得点力に加えて、ポイントガードも務められるユーティリティー性を兼備する。4年目の今季は45試合に出場して平均18.7得点、4.2リバウンド、4.4アシストと軒並みキャリアハイを記録し、今プレイオフ1回戦でもチームトップの平均20.3得点、9.5アシストと攻撃を牽引した。 「ルバートは第3のスターになり得るか?」と尋ねられたデュラントは、「間違いない」と明言している。 今季年俸262万ドル(約2億8000万円)だったルバートも、2020-21シーズンはデュラント、アービングに次ぐチーム3位の1620万ドル(約17億円)に年俸が跳ね上がるだけに、さらなる飛躍が求められることになりそうだ。