マイアミ・ヒートのゴラン・ドラギッチは、カンファレンス準決勝で撃破したミルウォーキー・バックスと、次のステージとなるカンファレンス決勝で対戦するボストン・セルティックスには大きな違いがあると考えているようだ。 9月12日(日本時間13日)の会見で「ヤニス・アデトクンボ(バックス)と同じ様に、ジェイソン・テイタム(セルティックス)という選手には特別な対策が必要か?」という質問に対するドラギッチの答えを『The Athletic』のジェイ・キング記者が伝えている。
「少し状況が違うと思う。ヤニス(アデトクンボ)には、(ジェイソン)テイタムほどの助けはなかったと思う。テイタムには、ケンバ(ウォーカー)と(ジェイレン)ブラウンがいる。テイタムがチームのリーダーであることは間違いない。だから、彼への対応策を準備する必要がある。だが、彼へのディフェンスに集中するあまり、他の選手への対応を怠る訳にはいかないんだ」 ヒートは、バックスのオフェンスの起点であるアデトクンボのドライブを封じて主導権を握り、4勝1敗でシリーズを制した。アデトクンボは、オーランド・マジックとのプレイオフ1回戦では1試合平均30.6得点、16.0リバウンド、6.0アシストを記録したが、ヒートとのシリーズでは1試合平均21.8得点、11.0リバウンド、5.3アシストと本来の力を出させてもらえなかった。 一方のセルティックスは、今プレイオフでテイタムが25.3得点、ブラウンが21.0得点、ウォーカーが19.6得点、マーカス・スマートが13.1得点と、主力選手がまんべんなくオフェンスに絡んでいる。また、ヒートとのシリーズ中にゴードン・ヘイワードが復帰する可能性をブラッド・スティーブンスHC(ヘッドコーチ)は示唆している。 チームプレイを基調とするスティーブンスHC率いるセルティックスに対して、ヒートがどのようなディフェンスで対抗するのか注目だ。