イースタン・カンファレンス首位のミルウォーキー・バックスと5位のマイアミ・ヒートによるカンファレンス準決勝の第1戦が、日本時間9月1日(火)午前7時30分より開催される。ここではシリーズ開幕を前に、知っておくべき両チームにまつわるデータやトリビアを紹介する。
バックスとヒートがプレイオフで対戦するのは2度目。前回の対戦は2013年の1回戦で、その際はヒートがバックスをスウィープ(無敗でのシリーズ突破)し、その後リーグ制覇を果たしている。当時のバックスにはヤニス・アデトクンボは所属していなかった。
今季レギュラーシーズンでの直接対決ではヒートが2勝1敗と勝ち越しており、バックス相手に複数回勝利したイーストで唯一のチームとなっている。3戦全敗は免れたバックスだが、勝利を飾った現地8月6日の試合にヒートのジミー・バトラーは出場していなかった。
両軍のロスターにはドラフト中位から2巡目、そしてドラフト外の選手が多く揃っている。それぞれの予想スタメン選手の中では、バックスのブルック・ロペス(2008年ドラフト1巡目全体10位)のみがドラフト全体10位以内で指名されている。他9選手のうち2人(ウェスリー・マシューズ/バックス、ダンカン・ロビンソン/ヒート)がドラフト外選手で、3人(クリス・ミドルトン/バックス、ゴラン・ドラギッチ&ジェイ・クラウダー/ヒート)が2巡目指名選手。
前年から最も成長したとされる選手に送られるMIP賞の受賞者が両チーム合わせて3人(ヤニス・アデトクンボ/バックス、ジミー・バトラー&ドラギッチ/ヒート)いる。先日、今季の最優守備選手賞に輝いたアデトクンボは、MVP(2018-19)、最優秀守備選手賞、MIP(2016-17)の受賞歴を持つNBA史上初の選手となった。
ヒートのバトラーとバックスのマシューズは、マーケット大でチームメイトとして1シーズンプレイ(2008-09)。マシューズがバトラーを「弟のよう」と語るなど仲が良く、マシューズ卒業後も連絡を取り合っている。クラウダー(ヒート)もマーケット大出身で、1歳年上のバトラーとは2010-11シーズンに同じチームでプレイした。
ヒートのアンドレ・イグダーラがNBA入りを果たした2004年、当時在籍したフィラデルフィア・76ersでチームメイトだったのが現在バックスでプレイするカイル・コーバー。両者ともに15年以上が経過した現在でもプレイを続け、戦力としてプレイオフチームに貢献している。2003年ドラフト出身で今も現役を続けているのは39歳となったコーバー以外に、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)とカーメロ・アンソニー(ポートランド・トレイルブレイザーズ)の2人しかいない。2004年ドラフト組で現役を続けているのは36歳のイグダーラに、ドワイト・ハワード、JR・スミス(ともにレイカーズ)、トレバー・アリーザ(ブレイザーズ)を含めた4人のみ。