ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードは、東西でファイナルMVPに輝いた史上初の選手として名を刻むなど、リーグ屈指のスーパースターとして知られる。通算勝率70%以上と“勝利をもたらす”能力の高さがひと際目を引くが、スポーツパーソナリティのコリン・カワード氏は5年後にはケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)を超えると持論を展開している。 2011年のドラフト1巡目15位で指名されたレナードは、サンアントニオ・スパーズでNBAキャリアをスタート。名将グレッグ・ポポビッチHCの下、大きな手と長いウイングスパンを生かした守備で頭角を現した。2015年、16年には2年連続で最優秀守備選手賞に輝いたが、ティム・ダンカン、トニー・パーカー、マヌ・ジノビリの衰えとともに、徐々に攻撃での役割が増加。2016-17シーズンには平均25.5得点、ラプターズで初優勝を果たした昨シーズンは平均26.6得点を記録している。 今季も51試合に出場してキャリアハイの平均26.9得点、7.3リバウンド、5.0アシストを挙げ、同じく新加入のポール・ジョージとともにチームをウェスタン・カンファレンス2位(44勝20敗)の好位置に押し上げている。今年2月のオールスターでは、「コービー・ブライアント・MVPアウォード」の初代受賞者にもなった。 スモールフォワードとして、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)らと並ぶトップクラスの部類に入るレナードだが、『Fox Sports Radio』の番組『The Herd』でカワード氏は「カワイとデュラント、どちらが最終的に歴代でベターな選手になる?」とのテーマに持論を展開した。 「カワイは今年チャンピオンシップを獲得し、ファイナルMVPになるだろう。3か月後には、カワイのタイトル数は3つ、デュラントは2つになる。ファイナルMVPもカワイが3回、デュラントは2回。カワイが健康なのに対し、デュラントはまだ回復途中だ。カワイは“第2の男”ポール・ジョージ、良いフロントオフィス、オーナー、ロスターとともに進化している。5年後には彼はデュラントを超えるだろう」 デュラントは言わずと知れたスーパースターで、キャリア平均27.0得点は歴代6位、得点王にも4回輝き、2014年にシーズンMVPも獲得。ゴールデンステイト・ウォリアーズでは2年連続で優勝&ファイナルMVPを達成したが、昨季のNBAファイナル第5戦で右足アキレス腱を断裂、ネッツに移籍した今季は全休だった。カワード氏は、ステフィン・カリーやクレイ・トンプソン、スティーブ・カーHCらがいたウォリアーズを去って「グレードダウンした」と厳しく査定している。 レナードは7月30日(同31日)に再開するシーズンで優勝を飾り、「デュラント以上」と語り継がれるレベルにたどり着けるだろうか。