塁とプレーした経験は誇り。3連覇でチームに恩返しをしたい【アルバルク東京コラム vol.5 津山尚大】

こんにちは。昔のドラマを見ることにハマっている津山尚大です(『ドクターX』、最高です!)。 昨年12月にアルバルク東京に加入し、今季も引き続きプレーさせていただくことになりました。今季こそはたくさんのプレーを見ていただけるようにがんばりますので、ファンのみなさん、どうぞよろしくお願いします!(ぜひ「ショウタ」と呼んでください^^)

カナダリーグ挑戦を経て、アルバルク東京へ入団

自己紹介代わりに、まずはなぜ12月という中途半端な時期にアルバルクに加入したのか、簡単に説明させてください。

2019-20シーズンは平均4.4点、0.6リバウンド、2.0アシストをマーク

2019-20シーズンを海外挑戦の年と位置付けていた僕は、前所属のライジングゼファーフクオカを退団し、カナダプロリーグのハリファックス・ハリケーンズと契約を結びました。「ハリファックス」という地名に聞き覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。安藤誓哉さんが以前所属していたチーム(ハリファックス・レインメン)の後身チームです。以前から目標としていたチャレンジの第一歩。わくわくしながら毎日を過ごしていたのですが、12月の初めに解雇通知を受け取ることになります。 残念でしたが、振り返っている時間はありません。すぐに次の所属先を探さなければというときに、頭に浮かんだのがアルバルクでした。 他にもいくつかの選択肢があったなか、恩師の片峯聡太先生(福岡大学附属大濠高校バスケ部監督)などいろいろな方に相談した結果、アルバルクにお世話になることを決めました。

シーズン終盤からの加入で感じた不安

いつかヨーロッパでプレーしたいと考えている僕にとって、ユーロリーグでの長いキャリアを持つルカ・パヴィチェヴィッチ・ヘッドコーチにバスケを学ぶチャンスは、すごく大きな価値があると確信していました。ただ、アルバルクはここ数年、コーチ陣と選手がほぼ変わっていないチームですから、そこにシーズン終盤から加入することに不安があったのも事実です。実際にさまざまな課題にぶちあたりましたが(特に、ディフェンスシステムを理解するのは大変でした)、チームメートやコーチ陣に助けられ、バスケットに集中できたと振り返っています。 チーム内で仲良くしていただいているのは、誓哉さんと須田侑太郎さんです。ポイントガードの先輩でもある誓哉さんは、練習でも練習以外のところでも本当にお世話になっています。いろんな選手からプレーの要求を受けて、どう応えればいいかわからなくなったときに、温泉で誓哉さんに相談したことがあるんですが、「いやいや、悩む必要なんてないっしょ」と一刀両断(笑)。「常に3連覇を目指してやればいいんだから、そこだけにフォーカスしろ」と言われて、なんだか吹っ切れました。

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的確なアドバイスをくれる先輩、須田選手

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琉球ゴールデンキングス時代にも一緒にプレーした須田さんは、同じ悩みに対して「ディフェンスでチームに活気を与えられるガードを目指せ」とアドバイスをくれました。「オフェンスでショウタのよさを出すことも大事だけど、アルバルクで一番大切なのはディフェンスだよ」という言葉をかけていただき、すごくがんばれましたね。

昨季からルカコーチに言われ続けているのは、ターンオーバーをしないこと、ディフェンスでハードワークすること。今季はこの2点をベースにしつつ、最低でも2桁得点をとってほしいと言われています。昨季学んだことに自分の持ち味である得点力を生かし、自分を拾ってくださったチームに「3連覇」という形で恩返しをしたいです。

ヨーロッパでプレーするという夢を持つ津山選手にとってルカHCからは学ぶことが多いという

地元沖縄でのバスケカルチャー

さて、そろそろNBAの話を……というところですが、その前段階として、僕の地元の話に少しだけお付き合いください。 僕が生まれ育ったのは、沖縄県の中部にある北谷(ちゃたん)という町です。沖縄は在日米軍の影響でバスケがとても盛んですが、米軍関係の施設が多い北谷は、特にその熱が高いと思います。4~5歳までは米軍放送でNBAが毎日のように観られていましたし、町内の公園や家はバスケットゴールがあるのが当たり前。近所の人と仲良くなって、どこでもバスケができる環境でした。 僕も幼稚園のころから、3人の兄のバスケに混ぜてもらっていました(足を引っ張ってよく怒られたな~笑)。少し大きくなってからは、安良波公園という大きな公園のコートでいろんな人とピックアップゲームをして、すぐ隣の海で泳いで、着替えてまたバスケして……みたいな毎日。近所にはめちゃくちゃスリーが入る有名なおじいちゃんがいて、よくシュート対決で負けていました(笑)。隣町のコザのバスケショップに足を延ばしては、Tシャツを選ぶフリをしながらNBAをずっと観てたのもいい思い出です。 こんな環境で育ったから、僕はバスケを毎日やらないと気が済まない体質になって、バスケのことを考えるのが何より幸せな人間に育ったんだと思います。

マイケル・ジョーダンから受けた多大なる影響

というわけで本題のNBAですが、僕は小さいころから、マイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソン、ラリー・バードらが活躍した1980年~90年代前半のNBAのファンです。兄たちにくっついて遊びに行ったコーチの家で、それくらいの年代のビデオをたくさん見せてもらったのが影響しているのかなと思います。

 

神と呼ばれた男 マイケル・ジョーダン 動画はこちら

あの時代の選手たちの魅力は、なんといっても基礎がしっかりしていること。今のNBAは派手なプレーも増えましたが、そういうプレーを見るたびに、逆にかつてのスターたちの基礎の確かさに感心させられるんです。ジョーダンのシュートフォームとか、マジックの背中向きでボールをキープするプレーとか、小さいときからよくマネしてましたね。 そんな僕ですから、Netflixで公開されているドキュメンタリー『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』は興奮しながら鑑賞しました。ジョーダンの映像作品はこれまで何本も観てきたけれど、これは群を抜いて入り込んだ内容という感想です。 特に印象に残ったのは、ジョーダンの圧倒的なメンタルの強さ。仲間たちに自分のエゴを認めてもらうために、それに見合ったハードワークを自らに課し、撮影の合間にもトレーニングを欠かさない姿は、改めてすごいなと。ぜひ、本当に多くの方に見てほしいです!

塁は高校時代に全国を争ったライバル

いよいよ再開となるNBA、僕が注目している選手を3人紹介します。 まずは、ジェームス・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)。僕のプレースタイルとはかなり違うけれど、見習うところが多いです。例えば緩急の使い方。ドリブルをワンテンポずらすだけで簡単に相手をスカっと抜いちゃう。今オフは、ここのプレーに重点に置いてワークアウトに取り組みましたが、シンプルだけど難しい技術だと実感しました。 次に、カイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)。プレーはハーデンを参考にしていますが、好きな選手は彼です。数年前の来日イベントで一緒にプレーさせてもらえる機会があったんですが、体はそんなに大きくないのに当て方がうまいのか、吹っ飛ばされたり、動けなくさせられたり、すごい圧を感じました……。来季、ケビン・デュラントとどんなケミストリーを見せるのか、めちゃくちゃ楽しみです。

2019年NBAドラフト1巡目でワシントン・ウィザーズに入団した八村塁

そしてルーキーは、言わずもがなの八村塁(ワシントン・ウィザーズ)! 高校時代には全国制覇を争うライバルだった塁が、今はNBAでごく当たり前のようにプレーしている……。すごいなあという気持ち、負けたくないという両方の気持ちがありますが、何より、塁のような素晴らしい選手とマッチアップしていたことを誇りに思っています。 今季のルーキーは塁を筆頭に身体能力が高い選手が多く、楽しみな選手も多いのですが、やっぱり気になるのは2019年ドラフト全体1位でNBA入りしたのザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)かな。中断前はケガでコンディションがよくなかったと思うので、これからどれくらい活躍してくれるのか期待しています。

週に一回の散髪がルーティーン

最後にちょっとしたこだわりを紹介してコラムを締めくくらせてもらいたいと思います。それはズバリ「髪型」です。

9ミリをキープするために散髪に行く頻度はなんと週に1回!

アルバルクの公式サイトの「譲れないこと」の欄に「髪型のセンス」と回答したんですけど、あれ、ちょっと語弊があります。僕が譲れないのは髪型のセンスというよりも、髪型をキープすること。20歳のころから「シーズン中は週に1回髪を切る」というのをルーティーンにしていて、サイドと前髪の長さはずっと同じです。昨季は坊主でしたけど、このときも9ミリの長さをキープするために、ヘアカットに行ってました。ちなみにこの坊主はルカコーチから不評で「もっと伸ばしたほうがいい」と忠告されました(笑)。 今はオフということもあってかなり伸びましたが、あまり長くてもコーチに怒られるので、シーズンインの少し前にまた短くカットする予定です。今季は今までと少し違うヘアスタイルにしようと考えてるので、お披露目のタイミングをぜひ楽しみにしていてくださいね。開幕戦でみなさんにお目にかかれることを楽しみにしています。

(構成:青木美帆)

津山 尚大 生年月日1996年4月16日、身長:178㎝、体重:85㎏ 沖縄県出身。高校卒業後にプロの世界に進む。海外でのプレーも経験し、昨シーズン途中にアルバルク東京のロスターに入る。気持ちを新たに望む今シーズン、ステップアップしたパフォーマンスを期待したい!

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