7月7日(日本時間8日)に行われたオンライン会見で、フィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードが再開後のシーズンへの展望を語った。 エンビードは、チームメイトのことや、社会情勢、オーランドのバブル(隔離地域)での過ごし方など、様々な質問に答えた。なかでも特に強調したのは「自分がチームを牽引する」というリーダーとしての責任感だ。
エンビードが会見で語った内容を、『ESPN』のティム・ボンテンプス記者が伝えている。 「俺がシクサーズのオフェンスの起点になる。自分の力を理解しているし、チームメイトが俺のことをどう思っているかも知っている。俺はチームを牽引することができるし、それが俺のやるべきことだ。もし『あまりボールに触れていない』と感じたら、俺はチームメイトと話し合いをする。だが、俺は『ボールをよこせ』と文句を言う人間ではない。自分ならチームを牽引できると信じているから、自分の力で対処するつもりだ。自分が快適だと思う環境でプレイしたいし、チームメイトがそれを手助けしてくれると信じている」 カンザス大学出身のエンビードは、恵まれたサイズと、インサイドからスリーポイントシュートまで決められるシュート力や、巧みなボールハンドリング能力を持つ次世代型センターだ。しかし、2014年のNBAドラフト1巡目3位指名でシクサーズに入団後、最初の2シーズンを怪我で棒に振り、その後も出場試合数を調整しながらのプレイが続いたり、歯に衣着せぬ発言で世間を騒がせたりと、チームを引っ張る存在としては常に疑問符が付けられてきた。 シーズン中断により思わぬ長期休暇の機会を得たエンビードが、再開後のシーズンでリーダーとして真価を発揮できるか、注目だ。