アダム・シルバーNBAコミッショナー、リーグのコロナ対策が万全であることを強調「バブル外よりも安全」

再開後のシーズンに参加するNBAの22チームが、フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド内にあるバブル(隔離地域)への移動を開始した。これまでにオーランド・マジック、ワシントン・ウィザーズ、ブルックリン・ネッツ、デンバー・ナゲッツ、ユタ・ジャズ、フェニックス・サンズがバブル内のホテルに到着しており、今週末には全22チームの移動が終了する予定だ。 チームがバブルに入ったことで、7月30日(日本時間31日)のシーズン再開が一層現実味を帯びてきたが、アダム・シルバー・コミッショナーは依然としてバブル内における新型コロナウイルスの感染拡大への警戒を強めているようだ。 シルバー・コミッショナーは、『Fortune Brainstorm Health』のバーチャル・インタビューで以下のように語った。

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「オーランドに到着した選手が、バブル内で最初に受けた検査で陽性と診断されても、私は驚かない。私が心配しているのは、バブルに到着してリーグが規定する隔離期間を終えた選手の中から陽性者が出た場合だ。それは、つまり、バブルに元から穴が存在していたことや、何らかの理由でキャンパス(バブル内でNBAが活動するエリア)が機能していないことを意味している。そして、私たちは、自分たちのやり方に何らかの問題が有ったことを、その時に知ることになる。そのケースを、私は非常に心配している」 バブル内で感染が拡大した場合は2度目のシーズン中断も視野に入れているシルバー・コミッショナーだが、リーグが万全の感染対策を整えてシーズン再開に臨むことも強調している。 「約2週間にわたって全てのチームで検査を行い、その結果、選手の中から多くの感染者が判明した。これは、我が国で起きていることの縮図だと言える。しかし、我々は専門家と話し合って万全の感染対策を講じたので、キャンパスの中では安全が確保されるはずだ。理論上この感染対策は機能するはずだが、実際にどうなるかは、やってみなくては分からない。我々はバブル内で毎日感染検査を実施するので、バブルの外の世界よりも安全である自信はある。しかし、新型コロナウイルスには未知の要素も多いため、必要以上の自信を持つつもりはない。とにかく、我々が作った環境が機能することを祈っている」 さらに、シルバー・コミッショナーは、例えバブル内で感染者が出たとしても、感染源を特定する体制が整っていることも明かした。 「感染源を特定する体制も整っている。我々は、ウイルスを分析し、感染経路や、キャンパス内へのウイルスの侵入経路などを特定する。我々は、そういったケースも全て視野に入れている」

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