NBAは7月30日(日本時間31日)にフロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールドで、2019-20シーズンを再開させる方向で動いている。ただ、全米各地で抗議デモが起こっている人種差別問題や、長期間にわたって家族と離れ離れになる影響もあり、一部の選手からは反対の声が浮上。そのなかで、ポートランド・トレイルブレイザーズのトレバー・アリーザは、個人的な事情で参加を見送るようだ。 『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、アリーザは妻ブリー・アンダーソン・アリーザさんとの離婚に伴う親権問題の裁判中で、12歳の息子との面会が許された期間が隔離時期と重なるため、面会を優先させる意向だという。
再開するリーグ戦の不参加を決断した選手は6月24日(同25日)までにチームに報告する必要があり、球団は7月1日(同2日)までにロースターを含む遠征者リストを提出しなければならないとされている。チームが代わりの選手と契約した場合、不参加を決断した選手は今季プレイできなくなる。 今季は1220万ドル(約13億円)、来季は1280万ドル(約13億7000万円)の契約を結んでいるアリーザだが、残りのシーズンに参加しないことで、100~180万ドル(約1億1000万円~1億9000万円)を失う可能性があるとウォジナロウスキー記者は指摘している。 ウォジナロウスキー記者はツイッターでもアリーザの不参加を報じているが、ファンからは「素晴らしい。バスケットボールは永遠じゃないが、子供は一生もの」「リスペクト」「それは無理もない」と決断を支持する声のほか、「子供を最終兵器として使うのはやめさせてほしい」と“ベストメンバー”でのリーグ戦再開を望む者からの訴えもあがっている。 今年1月にトレードでブレイザーズに加入したアリーザは、移籍後の21試合すべてに先発し、平均11.0得点、4.8リバウンド、1.6スティール、3ポイント成功率40.0%を記録。カンファレンス9位のブレイザーズ(29勝37敗)は、最終プレイオフスポットを争う同8位のメンフィス・グリズリーズ(32勝33敗)を3.5ゲームで追いかけている。