ゴールデンステイト・ウォリアーズの新人エリック・パスカルと、ユタ・ジャズのドノバン・ミッチェルは、ニューヨーク州ウェストチェスター郡で育った幼馴染として知られる。「決してNBAプレイヤーを輩出することはないと言われている土地」から世界最高峰のリーグに上り詰めた運命を、パスカルが振り返っている。 2人の友情は、ニューヨーク市マンハッタン北部ハーレムにある教会のバスケットボール・リーグで始まった。駐車場でバスケットボールを始めた彼らは、AAUでも一緒にプレイ。高校から別々の道を歩み、ミッチェルはルイビル大を経由して2017年のドラフト1巡目13位指名でジャズに入団し、ウエスト屈指のスコアラーに成長した。一方のパスカルは、フォーダム大とビラノバ大で計5シーズンを過ごし、2019年のドラフト2巡目41位指名でウォリアーズの一員となった。
昨年11月11日(日本時間12日)、ウォリアーズの本拠地チェイス・センターでNBA選手として初対決。先発したミッチェルは23得点、8リバウンド、6アシスト、途中出場のパスカルは8得点、6リバウンド、2スティールを記録し、2人とも自身のツイッターで「my brother for life(永遠に友達)」と感動を表現していた。 パスカルは『Bleacher Report』のハワード・ベック記者がホストを務めるポッドキャスト『The Full 48』で、努力の末にNBAの舞台へたどり着いたプロセスに思いを馳せている。 「誰も僕とドノバンがNBA選手になるなんて誰も思っていなかったよ。僕らはウェストチェスター群の2人の子供に過ぎなかった。街には多くの人がいて、自分たちの能力を証明しなければいけなかった。ずっと切磋琢磨してきて、今こうして2人とも夢見てきたNBAにいる。僕らの家族は固い絆で結ばれているから、みんなハッピーだよ」 パスカルとミッチェルはまだ23歳。今後NBAでどのようなストーリーを紡いでいくのか、注目が集まる。