名将フィル・ジャクソンが語った“教え子”ジョーダン&コービーのリーダーシップの違い

名将フィル・ジャクソンはシカゴ・ブルズのヘッドコーチ(HC)時代にスリーピート(3連覇)を2回、ロサンゼルス・レイカーズのHC時代に3連覇と2連覇の優勝5回を果たし、計11個のチャンピオンリングを手にした。マイケル・ジョーダンとコービー・ブライアントを指導した“禅マスター”は、2人のスーパースターの違いについてどう考えているのだろうか? 『ESPN』のティム・マクナマス記者によると、ジャクソンはNFLフィラデルフィア・イーグルスのビデオカンファレンス・ミーティングに登場し、そこで、“神様”ジョーダンとその後継者と言われたブライアントの違いに触れたという。 「リーダーシップに関して彼らは大きく異なっていた。ジョーダンはチームメイトを煽って、時にボロクソに言った。ブライアントはプレイの手本を示し、自分に勝てる余地を与えないことで雰囲気を作り上げた」 ブルズが最後に優勝を飾った1997-98シーズンを追跡したドキュメンタリー10部作『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』でも描かれたように、類まれな負けず嫌いのジョーダンは、練習でスコット・バレルらチームメイトに対して辛辣なトラッシュトークを仕掛け、常に高いレベルを求めた。一方、フェイダウェイやポストプレイなどジョーダンの技術を取り入れていたブライアントは、よりプレイ面で周囲を引き上げようとするスタンスが色濃かったという。 また、ジャクソンは2人のキャリアに多くの類似点があることも認めていたという。チームプレイを理解するまでは“個人主義者”だったこと、目標を成し遂げるための努力を怠らなかったこと、そして役割の大小にかかわらず、選手全員が自分の役割を誇りに思っていることの重要性を説いていたことを2人の共通点として挙げている。 「どちらも勝利に飢えていて、誰にも負けなかった」 長年比較され続けてきたジョーダンとブライアントは、名将ジャクソンの目から見てもプレイスタイルや負けず嫌いな性格は類似していると同時に、リーダーシップの執り方は明らかに違ったと見ているようだ。

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