ポール・ピアース、ネッツ次期HC有力のルーに太鼓判「王者になる可能性を秘めたチームになる」

ブルックリン・ネッツの新ヘッドコーチ(HC)に、ロサンゼルス・クリッパーズでアシスタントコーチ(AC)を務めるタロン・ルーが就任する可能性が高まっていると伝えられている。球団OBであるポール・ピアース(元ボストン・セルティックスほか)は、カイリー・アービング、右足アキレス腱断裂から復活を目指すケビン・デュラントとの新体制が実現した場合、成功を収めると確信しているという。 ネッツは4年目を迎えたケニー・アトキンソンHCの下で今シーズンをスタートした。昨年末まで勝率5割を維持していたなか、新エースのアービングが右肩の故障で長期離脱したこともあり失速。なんとかカンファレンス7位(30勝34敗)とプレイオフ進出圏内にとどまっているが、新型コロナウイルスによるシーズン中断直前の3月7日(日本時間8日)、アトキンソンHCの退任が発表されている。 ジャック・ボーンACが代理でチームを率いていたため、現在は正式なHCが不在の状況。そのなかで、アービングが就任を望んでいると報じられ、本人もネッツを指揮することに興味を示しているとして、ルーが次期HCの座に就くことが有力視されている。 2013-14シーズンにネッツでプレイしたピアースは、『ESPN』の番組『The Jump』でルーについて「リーグ内や関係者の間でも高い評価を受けている」と語り、デュラント、アービングとの“トリオ”がネッツを成功に導くとの見解を示している。 「チャンピオンになる可能性を秘めたチームになると思う。まだ就任が決まったわけじゃない。でも、ルーはあらゆる面で素晴らしくフィットすると信じている」 2001~08年にネッツでプレイしたリチャード・ジェファーソンも「彼はナンバーワンの若手コーチだ。ブルックリンで成功することができるか? そう思うよ」と回答。ただし、クリーブランド・キャバリアーズのHCだったルーは、レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)とアービングを擁した2015-16シーズンに球団初のリーグ優勝を果たしたが、アービングとの関係が悪化しているとも報じられていただけに、「アービングがルーともう一度プレイしたいかは分からない」とエクスキューズをつけることも忘れなかった。

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