大舞台で戦える選手になりたい。僕は全力でやれることをやり続ける【アルバルク東京コラム vol.2 安藤誓哉】

こんにちは。アルバルク東京の安藤誓哉です。 3月27日、新型コロナウイルスの影響で、Bリーグのシーズン中止が決定しました。この日、僕たちは午前中のトレーニングを終えた後に、大河正明チェアマンが会見を行うということを知りました。中止の宣言ということはすぐに予測できましたが、会見後、クラブのGMからシーズン終了に関する説明がなされてもなお、その事実を受け入れるまでには少し時間がかりました。 アルバルクは今季三連覇を目指していましたし、個人的には、夏に開催される予定だったオリンピックも控えていました。バスケットボールという仕事、さらに三連覇とオリンピックという目標が一気になくなり、正直「俺は何をすればいいんだ」と思いました。ただ、今回のコロナ禍はもしかしたら、もっとも悲惨な記録として人類の歴史に刻まれるかもしれない。今は気持ちを切り替え、日々、自分が何をすべきかを考えながら過ごしています。

2017-18シーズンよりアルバルク東京に加入 ©ALVARK TOKYO

このコラムを執筆している4月初旬は、事態が収まった時にしっかり自分の仕事ができるよう、なるべく体力を落とさないことを意識しています。所属事務所が、換気をしっかりできる個室のトレーニングルームを所有しているので、そこでトレーニングをしています。 外で気晴らしすることができない分、最近は自宅で赤ワインを飲むことにハマっています。ワイン好きなチームメイト、アレックス・カークの影響です。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)を始め、NBA選手にもワイン好きは多いみたいですね。銘柄とかはよくわかりませんが、1日1~2杯くらい、チーズをつまみながら楽しんでいます。

また、新しい試みとして、オンラインで楽しめるファンクラブ「安藤大陸」を開設しました。バスケットの試合を見せることは残念ながらできませんが、ライブ配信、ラジオ配信やグループチャットを利用して、みなさんとコミュニケーションをとれたらと思っています。よかったらぜひ、以下のサイトを覗いてみてください。

ファンクラブ限定のプライベートな内容を配信している

ファンクラブ「安藤大陸」はこちら

正中さんにすごく支えられました

さて、ここからは2019-20シーズンを振り返ってみたいと思います。 今季は、プロキャリアの中で、最も責任感というものを強く感じさせられたシーズンでした。開幕直後の10月中旬、同じポイントガードの小島元基が全治約半年のケガを負い、本職の司令塔が僕一人になってしまったからです。個人的に調子は悪くありませんでしたし、チームも順調に勝ち星を重ねていましたが、自分でも気づかないうちに疲労がたまっていることがありました。そんなときは、帰宅後はなるべくバスケットのことを考えず、リラックスして過ごすことで調子を取り戻すようにしていました。大好きなコーヒー(豆を挽くところからやります!)も、気分転換の一つでした。 また、今季はキャプテンの正中岳城さんにすごく支えられました。正中さんはアルバルクではシューティングガードでプレーすることが多かったですが、元基がケガしたことで、ポイントガードとしてもプレーしてくれました。期間としてはそれほど長くはありませんでしたが、あのとき正中さんがいてくれたからこそ、僕はその後の試合もしっかり戦えたと思っています。

今季はキャプテンの正中さんに支えられたという ©ALVARK TOKYO

ルカのバスケットは世界トップクラス

時系列的に逆になりますが、夏から開幕直前までの日本代表としての活動も、大きな出来事でした。僕は「B代表」と呼ばれるジョーンズカップ代表からコールアップされてA代表になったので、この期間はとにかく忙しかった。だけどその分、本当に大きな経験ができましたし、ワールドカップのコートに立ったときは「ああ、俺はバスケットで戦ってるんだな」と感慨もひとしおでした。 ワールドカップで一番感じた自身の課題は、”ポイントガードとしての支配力”と表現したらいいでしょうか。うまく説明できないのですが、決勝トーナメントに出場した各国のポイントガードはみんな、状況判断やオーガナイズ(プランを立てそれを実行すること)の力に突出したものがあり、ポイントガードとしてしっかり試合を支配している印象を受けました。残念ながら日本代表の成績は振るいませんでしたが、個人的には「次こそは大舞台で戦える選手になりたい、早く世界と戦いたい」というモチベーションを高めるとてもいい経験になりました。帰国後すぐに始まったBリーグでも、あの場で感じたものを意識しながらプレーしています。

ルカヘッドコーチの指導を受ける安藤選手 ©ALVARK TOKYO

また、久しぶりに日本代表として国際試合を戦って、アルバルクでルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチに教わっているバスケットが、世界トップクラスのものだということがすごくよくわかりました。世界各国のバスケットを肌で感じてみると、スイッチの多さ、ミスマッチからの1対1など、アルバルクのコンセプトに似ている部分がたくさんあったんです。アルバルクでのキャリアが確実に自分の力となっていることが実感できたのは、とてもいい収穫となりました。 今年の夏行われる予定だったオリンピックは、来年の夏に延期となりました。これをマイナスにとらえている暇はありません。コロナ禍がいつ収束するかの見通しは立ちませんが、おそらく、チーム練習ができないのは世界中の代表チームが同じでしょう。やれることを考え、コーチとの対話を重ねながら、毎日トレーニングを重ねて成長していくしかないと思っています。

ワールドカップにてケンバ・ウォーカー(ボストン・セルティックス)とマッチアップする安藤選手

ヤニスがごり押しするバックスも嫌いじゃない

バスケットをやっていた父の影響で、NBAは小学校に入る前から見ていました。小さいころのヒーローはやっぱりマイケル・ジョーダン。とにかくすべてがかっこよくて、子ども用の小さなバスケットゴールで、ジャンプマンのロゴをマネしながらダンクしまくっていました(笑)。小学校に上がってからは自分のバスケが忙しくなってNBAを見る機会は減ってしまいましたが、マブスが優勝した2010-11シーズンくらいから、またブームが再燃した感じです。最近で一番好きだったのは、12年から14年くらいのウォリアーズかな。アンドリュー・ボーガットがいたころです。 スーパースターのワンマンチームは面白くないという人もいますが、僕はジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)が好きなこともあって、ああいう選手が一人で攻めまくるバスケも、全然楽しめるタイプです。これはたぶん、僕がNBAを純粋なエンタメとして楽しみながら見ているからかも(ユーロリーグは戦術やチームプレーに注目しながら見ています)。同じ理由で、ヤニス・アデトクンボがごり押しするバックスも嫌いじゃないですね。

25歳の若さで、2年連続MVPに輝いたミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボ

ちなみに僕は大学生のころ、アメリカで武者修行していた時期があるんですが、このとき、あちこちの体育館でNBA選手がピックアップゲームを楽しんでいる姿を見ました。これはNBAがない時期、アメリカでは当たり前の光景のようです。その流れで、僕もあるピックアップゲームでビクター・オラディポ(インディアナ・ペイサーズ)と一緒にプレーしましたが、とにかくめちゃくちゃ速かったという印象しかありません(笑)。

ファンのみなさんへ

とにかく大変な状況です。みなさんの生活にも様々な不都合が出ていると思います。こういう時だからこそみんなで助け合い、前を向いてこの苦難な状況を乗り越えていきましょう。 繰り返しになりますが、どのような状況になっても僕は全力でやれることをやり続けて、来シーズンまた皆さんの前でいいプレーを見せられるようにがんばっていきます。みなさんもどうか、体調にお気をつけて、安全第一でお過ごしください。

今季11.5得点、2.3リバウンド、4.4アシストをマーク ©ALVARK TOKYO

(構成:青木美帆)

安藤 誓哉 生年月日1992年7月15日、身長:181㎝、体重:80㎏ 東京出身で小学校1年生からバスケを始める。明治大学在学中にカナダのプロリーグに挑戦。アルバルク東京入団後はBリーグ2連覇、FIBA Asia Champions Cup 2019優勝に貢献し、日本代表としても昨夏のワールドカップに出場。

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