ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、世界で猛威を振るう新型コロナウイルスへの対策を促すべく、自身のツイッターを通じてメッセージを発信している。 カリーは昨年10月30日(日本時間31日)のフェニックス・サンズ戦で左手を骨折。長いリハビリを経て、3月5日(同6日)のトロント・ラプターズ戦で公式戦復帰を果たした。しかし、インフルエンザA型に罹患し、続くフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦を欠場。その間に、ユタ・ジャズのルディ・ゴベアが新型コロナウイルスの陽性と診断され、NBAは3月12日(同13日)からリーグ戦を中断している。 中国・武漢を発生源とした新型コロナウイルスは、アジア、ヨーロッパへと拡大し、アメリカでも急速に蔓延。『サンフランシスコ・クロニクル』によると、3月15日(同16日)までにカリフォルニア州で確認されている感染者421人のうち、ウォリアーズが拠点を置くベイ・エリアが236人に及ぶという。 深刻な状況を受け、カリーはツイッターに「僕らは自分たちに責任を持ち、(新型コロナウイルス)の拡大を食い止めるために必要なことは何でもしなければいけない。感染者の増加を食い止める必要性があり、それに集中しなければいけないんだ。このパンデミックを乗り越える最高のチャンスを、自分たちや医療システムに与えてほしい。このメッセージを共有し、お互いに守り合おう!」と綴り、メッセージ動画を発信した。 「やあ、みんな。今回は慌しくクレイジーで、不安がいっぱいな状況だというのは僕も分かっている。人それぞれ、多くの異なる状況と多くの要求を抱えていることも知っている。でも、できる限り早くこのウイルスの拡散を阻止するために、社会的距離を保つようにしてほしい。感染者の増加を食い止めよう。人から6フィート(約183cm)離れていることを確認し、屋内外では可能な限り水と石鹸を使って手を洗う。このウイルスを止めるために、僕ら全員が一体になることができるんだ」 57秒にわたる映像は、投稿から約1日で再生230万回を突破。『CBSスポーツ』など多くのメディアでも取り挙げられており、全米中から注目されている。現在、NBAはチーム練習が禁止されており、選手個人での練習のみ可能な状況。感染拡大を阻止し、できるだけ早く事態を収束させるべく、カリーは100万食の食料提供に続き、行動を起こしている。