今オフのFA交渉が解禁された当初、ロサンゼルス・レイカーズは昨季のファイナルMVPを受賞したスーパースターのカワイ・レナード獲得を目論んでいたことが各メディアに大々的に報じられていた。アンソニー・デイビスが絡んだ大型トレードを調整してまでレナードとのマックス契約のためのキャップスペースを作ったレイカーズだが、結局レナードと契約を締結させることは無かった。 地元ロサンゼルスのチームに所属することを希望していたレナードは、最終的にロサンゼルス・クリッパーズと契約を結び、同じく今オフにトレードでクリッパーズに移籍したポール・ジョージとタッグを組むこととなった。レナードの決断がレイカーズファンを落胆させた一方、多くのNBA評論家はリーグ全体のパワーバランスが保たれると評価している。ウェスタン・カンファレンスでレイカーズのライバルであるポートランド・トレイルブレイザーズのC・J・マッカラムもまた、レナードの決断を支持している者の1人だ。マッカラムは、米スポーツメディア大手ESPNのポッドキャスト番組「The Woj Pod」に出演した際、レナードがレイカーズでレブロン・ジェイムズやデイビスとのビッグ3結成に至らなかったことについて、以下の通りコメントしている。 「心の底では、レナードがレイカーズに行って欲しくないと思っていた。レイカーズのロスターを見ていたし、彼らが何をしようとしていたかも追っていた。レブロンがいる時点で問題なのに、レイカーズはさらにデイビスを追加した。そこにレナードが加わっていたら、正に無敵状態なチームになってしまうしね。だから、レナードがレイカーズとサインしなくて安心した」 レナードがレイカーズとの契約に至らなかったことで、ライバルチームのプレイヤーが恐れていた事態を免れたウェスタン・カンファレンスは、レイカーズやクリッパーズほか、ヒューストン・ロケッツ、ユタ・ジャズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズなど、どのチームが優勝しても不思議では無くなった。新シーズン、バランスの取れたウェスタン・カンファレンスをどのチームが制すか注目だ。 スポヲタ:ビタラフ アドル