レイ・アレン「神に祈るような気持ちだった」と伝説の一発を回顧

MVP、得点王、高額の年俸、有名ブランドとの契約……世界最高峰のプレイヤーが集うNBAでも、選ばれし者だけが手にできるものだ。しかし、NBAにおいて最高の栄誉はチャンピオンリングである。たとえオールスター出場経験がなくとも、リングを持っている者は生涯にわたって「チャンピオン」として敬われる。そのような大舞台で印象に残るプレイを披露すれば、その人物は「伝説」となる。 そのひとつに、サンアントニオ・スパーズとマイアミ・ヒートが対戦した2013年のファイナル第6戦最終盤の場面が挙げられるだろう。王手をかけていたスパーズがリードして迎えた第4クォーター残り5.2秒、レイ・アレン(当時ヒート)がコーナーから延長に持ち込む同点の3ポイントを沈めたプレイである。その後ヒートは延長でスパーズを破ると、勢いそのままに第7戦も制して2連覇を達成している。 ヒートのホームであるアメリカン・エアラインズ・アリーナを興奮の渦に巻き込んだこの一発は、緊迫したクラッチタイムでチームを救い、その後優勝を手繰り寄せる契機となったという意味で、非常に価値のあるものなのだ。そして、そうした意味ある一発というのは、ファンはずっと記憶にとどめているものなのだ。 この3ポイントを放つ時、アレンは「とにかく神に祈るような気持ちだったよ。『何でも言うことききますから!』ってね」と振り返るが、日々の地道な反復練習があったからこそなしえたもの。愚直に準備してきたからこそ、たった1人で、たった一発で、その後の流れ大きく変えることができたのだ。伝説とは、決して運だけで生まれるものでないことを、アレンは証明したと言えるだろう。 ――――――――――― 現在、Rakuten NBA Specialでは、ファイナルでの印象的かつ決定的な場面を取り上げるドキュメンタリー番組「NBAファイナル:語り継がれる名シーン」を配信している。番組では、先述のアレンのシーンについて、かつてシアトル・スーパーソニックスでチームメイトだったブレント・バリーは、「『あのプレイ見た?』と言いたくなる瞬間だけど、少しも驚いてない」と、アレンの凄さを身近で見ていたからこその感想を、番組で述べている。 そのほか、レブロンのファイナルでの激闘、2度ファイナルに出場するも頂点に届かなかったジョン・ストックトンとカール・マローン(ともにユタ・ジャズ)のコンビをフィーチャー。ファイナルという大舞台で戦う選手たちの緊張感が伝わってくるだろう。 そのほか、シャキール・オニール ~バスケット人生に隠された秘話~、「セルティックス盟友対談」ラリー・バード×ケヴィン・マクヘイル、ジェームズ・ネイスミス ~バスケットボールの誕生と進化~、ビンス・カーター「ザ・インタビュー」、伝説のゲーム~1976年NBAファイナル第5戦の舞台裏~とったドキュメント番組も配信中。さらに、9月末までに下記2本の番組も配信予定となっている。 9月18日(水)配信予定:シャキール・オニール×ヤオ・ミン対談 「“センター”オブユニバース」 9月25日(水)配信予定:ザ・シティ・ゲーム~ワシントンD.C.~

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