2016年8月11日、ニューオリンズ・ペリカンズがロバート・サクレと契約した。サクレは2012年ゴンザガ大学卒業後、ドラフト最終60位でロサンゼルス・レイカーズに指名された。2シーズン目は65試合出場で平均16.8分、5.4点、3シーズン目は67試合出場で平均16.9分4.6点とローテーション入りしていたが、4シーズン目はロイ・ヒバートの加入や若手の台頭もあり、25試合出場に留まっていた。 フリーエージェントとなりペリカンズと保証無しの1年契約を交わしたサクレだったが、右足の怪我などもあり、プレシーズン1試合を終えたところで解雇となった。NBA復帰を目指すには、Dリーグ(現Gリーグ)やCBAでプレーしつつコールアップを目指すのが王道だが、サクレは2017年1月7日、B.LEAGUEのサンロッカーズ渋谷と契約して日本のNBAファンを驚かせた。 NCAAでは優秀な選手だったものの、NBAでは生き残れなかったサクレがB.LEAGUEでどれだけ活躍できるかは未知数だったが、シーズン途中からの加入にも関わらず1年目から15.0点、8.8リバウンドの成績を残し、サンロッカーズのチャンピオンシップ出場に大きく貢献。さらに2年目には16.5点、7.5リバウンド、3年目は19.4点、9.2リバウンドと大学時代以上の活躍を見せた。 そんなサクレだったが、2019年7月31日に「家族との時間を増やしたい」という理由で電撃引退を発表。プレーだけでなく、コート外でも愛されていたサクレの引退に、ファンの間からは別れを惜しむ声が後を絶たなかった。B.LEAGUE初期を盛り上げてくれたサクレの活躍は、日本のバスケファンの間で後世に語り継がれていくことだろう。