ロサンゼルス・クリッパーズは、プレイオフ1回戦でダラス・マーベリックスにシリーズ2勝4敗で敗れ、今シーズンが終了した。来シーズンに向けたチーム作りに注目が集まるなか、35歳のラッセル・ウェストブルックの動向も気にかかるところだ。 レギュラーシーズンで51勝31敗の成績を残し、ウェストの第4シードを獲得したクリッパーズは同5位のマブズ(50勝32敗)とプレイオフ1回戦で対戦。ジェームズ・ハーデンが平均21.2得点、8.0アシスト、ポール・ジョージが平均19.5得点を挙げたが、大黒柱のカワイ・レナードが右膝の炎症で第4戦以降は出場できず、シリーズ2勝4敗で無念の敗退となった。 コアメンバーを見てみると、レナードは今年1月に3年総額1億5300万ドル(約234億円)で契約延長を締結しており、2026-27シーズンまで高額契約が残る。一方、ジョージは4880万ドル(約74億7000万円)のプレイヤーオプション、ラッセル・ウェストブルックは400万ドル(約6億1000万円)のプレイヤーオプション、ハーデンは今オフに無制限FA(フリーエージェント)になる。タロン・ルーHC(ヘッドコーチ)の契約延長も話し合いが行われる予定だとされる。 『The Athletic』のサム・アミック記者は、「クリッパーズは2年連続でプレイオフ1回戦敗退という残念な結果に終わったが、ポール・ジョージとジェームズ・ハーデンの2人と再契約するための努力をすると見られている。チーム関係者によれば、レナードを中心としたチーム作りをするなかで、回避できない怪我を軽減する方法として、できるだけ多くのエリートタレントを抱える必要があるという考えだ」と、クリッパーズはジョージとハーデンに関しては引き続き戦力として計算していると伝えた。 ジョージを引き留めるにはマックス契約を提示せざるを得ないかもしれない状況で、他チームではフィラデルフィア・76ersとオーランド・マジックがその条件でオファーが可能だという。 それに対し、『NBC Sports』のカート・ヘリン記者は「ウェストブルックは例外かもしれない」と、35歳のベテランの去就に注目している。 「ウェストブルックは来季400万ドルのプレイヤーオプションを持っており、より大きなオファー(そしておそらくより大きな役割)がある可能性があり、オプトアウト(オプション破棄)すると見られている。ウェストブルックはハーデンとバックコートのコンビで噛み合わずベンチスタートに回ったが、彼はそれを気に入っていて、全てがスムーズだったという意味ではない。オールスター出場9回の元MVPは、ベテランミニマム契約でプレイしながら、このような限られた役割を続けたいのだろうか。チーム関係者やリーグ関係者によると、彼がシックスマンに追いやられることになった経緯は公にされている情報よりもはるかに複雑なものだ」 状況次第では、ウェストブルックは新天地を求める可能性もあるかもしれない。