確固たる地位確立へ 渡邊雄太がNBA6年目に突入【10/27(金)午前11時 サンズ対レイカーズ】

この夏、FIBAバスケットボール ワールドカップ2023で日本代表のパリ五輪出場権獲得に貢献し、日本中を沸かせた男、渡邊雄太。心身ともに全盛期を迎えつつあるなか臨むNBAの2023-24シーズンは、日本人初のNBA選手、田臥勇太も所属したフェニックス・サンズの一員として幕を開ける。 無保証契約でスタートした昨シーズンと異なり、今シーズンは完全保証の2年契約とこれまでになかった待遇を受けるなど期待の高さがうかがえる。さらに契約2年目は選手自身が残留かフリーエージェントになるかを選べるプレイヤーオプション付きと報じられている。活躍次第では来季の契約を破棄し、より大きな金額での契約を結べる可能性もあるため、渡邊にとって今シーズンは非常に重要な1年となる。

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リーグ有数の3ポイントシューターに成長

渡邊はブルックリン・ネッツに所属した昨シーズン、3ポイントシューターとしての評価を一気に高めた。3ポイント成功率で一時リーグトップに躍り出るなど絶好調で、最終的に規定本数には届かなかったものの44.4%(130本以上3ポイントを放った選手ではリーグ4位タイ)という高確率でシーズンを終えた。 特にコーナースリーは72本中37本成功で51.4%と抜群の精度を誇り、相手にとっては大きな脅威に。また、決めた60本の3ポイントは全てアシストパスを受けて決めたもので、チームメイトだったケビン・デュラント(現サンズ)やカイリー・アービング(現ダラス・マーベリックス)、ベン・シモンズといった複数のディフェンスを引きつけるスター選手と抜群の相性を見せた。サンズではデュラントと再会し、さらにデビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールといったプレイメイクも得意な超強力ビッグ3とプレイするため、昨シーズン以上の恩恵を受けるかもしれない。 クイックリリースにも年々磨きがかかり、渡邊の3ポイントシュートには相手ディフェンスも警戒を強めている。プレシーズンではそんなディフェンスの裏をつくバックカットも度々成功させており、単なるシューターとしてだけでなく相手にとっては一層厄介な存在となっていくだろう。

NBA入り当初に課題と言われた3ポイントが今では最大の武器に

強みであり、課題でもあるディフェンス

NBAで確固たる地位を掴みつつある渡邊は、ディフェンス面でも一定の評価を得ている。今シーズンからサンズを率いるフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)が「集中力が高く、常に適切なスポットにいる」と評価するなど、ローテーションやヘルプディフェンスといったチームディフェンスの遂行力の高さはNBAでも屈指だ。 その一方で「出場時間を得るにはオンボールでのディフェンスの改善が必要」と、渡邊自身はボールを持った選手に対するディフェンスを課題に挙げている。昨シーズン、相手がアイソレーションを仕掛けてきたポゼッションごとの被得点数は1.31。これは50試合以上出場した選手の中で11番目に高い数字で、実際のプレイでもフィジカルやスピードに優れる選手に苦戦するシーンも目立った。ただ、この課題をクリアしていくことができれば、サンズという層の厚い優勝候補のチームにおいても不可欠な存在になることができるはずだ。

盟友デュラントからの厚い信頼

今年7月に渡邊がフリーエージェントとなった際に、獲得を推し進めたのがサンズのジェームズ・ジョーンズGM(ジェネラルマネージャー)だ。かつてマイアミ・ヒートとクリーブランド・キャバリアーズ在籍時にレブロン・ジェームズを支えるロールプレイヤーとして、3度NBAチャンピオンに輝いた名脇役である。 そんなジョーンズGMが補強ターゲットを主力メンバーに伝えた時に、渡邊獲得を支持したのがネッツでともにプレイしたデュラントだったという。「僕は雄太といるのが好き。ブルックリンで毎日彼の成長を見るのが楽しかったから、フェニックスでもそれを続けたかった」と渡邊への気持ちを口にしている。対する渡邊も「間違いなく、フェニックスと契約した理由の一つ。本当に彼とのプレイは楽しい。また彼とプレイする機会を得ることができて嬉しい」と語るほど2人の信頼感、絆は強いものがある。 世界最高峰のプレイヤーからの信頼を得て迎えた、日本時間10月25日(現地24日)のシーズン開幕戦。ステフィン・カリー擁するゴールデンステイト・ウォリアーズ相手に、第1Q(クォーター)からルーズボールや体を張ったディフェンスなど持ち味のハッスルプレイを発揮。第3Qにはウォリアーズのクリス・ポールを背後からブロックし直後に3ポイントを決めるなどハイライトプレイも演出した。 最終的にベンチから18分弱の出場で8点、4リバウンド、1ブロックをマーク。出場時の得失点はチーム最多タイの+7と早速勝利に貢献し、存在感を大いに示してみせた。本人も「今日は自分の仕事がしっかりできた」と自身のプレイに及第点を与えた。日本人歴代最長となるNBA6年目も、その成長に期待が高まるばかりだ。 ■フェニックス・サンズ対ロサンゼルス・レイカーズ 日時:日本時間10月27日(金)午前11時 会場:クリプト・ドットコム・アリーナ 解説:佐々木クリス / 実況:加藤暁

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