破格!NBA選手の年棒事情 コート外収入TOP10

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さて、これまでにNBA選手がいかに多額の年棒を各所属チームから貰っているかという話を紹介してきたが、これで終わらないのがNBA選手のすごいところである。トップ選手となると、前回の記事の通り数十億円の年俸をチームから毎年手に入れる事となるのだが、すごいのはコート外でも同等の金額、場合によってコート内よりも多い額を稼ぐ場合があるという事だ。 今回の記事では、コート外収入ランキングトップ10選手の紹介と、その背景について迫っていきたいと思う。

<オフコート収入ランキング>

 

10位 クレイ・トンプソン(GSW) 約15億円 (USD 13Mil.)

メジャースポンサー: アンタスポーツ、ボディーアーマー、BMW、EAスポーツ、ファナティックス クレイ・トンプソンは、現在世界的に大人気なゴールデンステイト・ウォリアーズでプレーしている事でその価値が増大しており、その中で中国の大手スポーツメーカーであるアンタスポーツ社と締結した約90億円/10年間(USD 80Mil/10年)のスポンサー契約が彼のコート外収入を後押ししている。

9位 ヤニス・アデトクンボ(MIL) 約15億円 (USD13Mil.)

メジャースポンサー: ナイキ、ティゾット、モントリオール銀行 ヤニスもクレイ同様、収入の大半がシューズ会社からきており、ナイキ社と昨年新たに締結した年間約11億円(USD9 Mil.)のスポンサー契約が、そのコート外収入を占めている。 尚、2019年には彼のシグネチャーシューズがナイキからリリースされる予定であり、そうなるとそのシューズの売上に応じたインセンティブもヤニスに入る事になる事から、来年以降は更に上位に入ってくると思われる。

8位 デイミアン・リラード(POR) 約15億円 (USD 13Mil.)

メジャースポンサー: アディダス、トヨタ、パワーレイド、パニーニ リラードの場合も先の二人同様にシューズ契約が最大の収入源となっており、アディダスとのスポンサー契約、並びにシグネチャーシューズのインセンティブで合わせて約12億円以上もの収入を得ている。(注:リラードのシグネチャーラインは、NBA選手の同ラインの中でも人気な部類に入る)また、ラッパーとして既に2枚のアルバムをリリースしており、その活動からも収入を得ている。

7位 ドウェイン・ウェイド(MIA) 約16億円 (USD 14Mil.)

主要スポンサー: リーニン、パニーニ、ゲーターレード、ニューエラ、ウブロ ウェードは既に37才であり、全盛期は過ぎている事からコート内での収入は然程多くないながらも、コート外での収入が多い珍しいケースである。彼の場合も他の選手と変わらずやはりシューズ会社であるリーニンからの収入が最大だが、中でも特徴的なのは、彼が同社とスポンサー契約を締結した際に、同社の株式の一部も貰っているという点だ。 よって、ウェードはリーニンからのスポンサー契約代に加え、同社自体の収益が伸びればそれ相当の収入を得ることとなっている。

6位 カイリー・アービング(BOS) 約20億円 (USD17Mil)

カイリーは以前チームメイトだったレブロンと比較すると、市場価値は下がるが、レブロンの次の世代の選手たちで見ると、彼とカリーがその筆頭となる。 そのため、人気企業であるナイキ、ペプシ、2Kスポーツ等からスポンサー契約を得ている上、ナイキから出ている彼のシグニチャーシューズは、レブロンに次いで同社2位の売上となっている。また、ペプシのCMでカイリーがお爺さんに扮してバスケを行う「Uncle Drew」というCMシリーズも大人気を誇り、昨年映画化まで果たされた程だ。 今後チームの顔となったセルティックスにおいて、チームを優勝にまで導ければ、その時は既に高い彼の市場価値がレブロン、カリー級に跳ね上がる事間違いなしだ。

5位 ジェームス・ハーデン(HOU) 約21億円 (USD 18Mil.)

主要スポンサー: ボディーアーマー、BEATS、アディダス、EAスポーツ、フットロッカー ハーデンも他の選手同様にやはりシューズ契約が最大となっており、彼はアディダスと数年前に締結した13年合計約230億円(USD200Mil.)の契約が彼の順位を押し上げている。アディダスはバスケ市場を確保するべく、ハーデンを同社の顔とする事を決めこの超大型契約に至ったと言われている。昨年ハーデンがMVPを受賞した事や、所属先のロケッツが巨大市場である中国で最も人気なNBAチームである事に鑑みると、アディダスの判断は正解だったと言える。 また、ハーデンは「ビアード(顎鬚)」という他の選手には無い強いアイデンティティを持っており、比較的ライトなファンでも彼を覚えやすい為に、とてもマーケティングに活用しやすい選手と言える。

4位 ラッセル・ウェストブルック(OKC) 約22億円 (USD19Mil.)

主要スポンサー: ナイキ、ペプシ、サムスン電子、トゥルーリリジョン ウェストブルックの場合、皮肉な事に3年前にサンダーのチームメートだったデュラントがチームを抜けたことが、オフコートでの収入面では功を奏していると言える。デュラント離脱後、彼はチームの顔となり17年のMVPを受賞し、それによってナイキのジョーダンブランドから10年の延長契約まで受ける事となった。その後、シグネチャーラインも発売されるようにまでなった。 また、ウェストブルックは慈善活動や、地域内での活動に積極的である事から、そのイメージを活用したい企業からも多くスポンサードされている。

3位 ケビン・デュラント(GSW) 約36億円 (USD 32Mil.)

主要スポンサー: ナイキ、アラスカ航空、パニーニ、Beats 3位以上になると急激にその収入額が増加することとなる(4位に10億円以上の差をつけている)。またデュラントはこれまでの選手とは違い、コート内(約28億円;USD25Mil.)よりコート外の方が多く稼いでいるのだ。 彼の場合、ナイキから毎年12億円以上貰っており、それも彼のコート外での収入の多さに大きく寄与しているが、「Durant Company」という自身がビジネスパートナーであるリック・クレイメン氏と設立した投資会社からの利益も大きい。

2位 ステフィン・カリー(GSW) 約48億円 (USD 42Mil.)

主要スポンサー: アンダーアーマー、チェース銀行、日産自動車、JBL カリーはコート内でも5年総額約230億円(USD 201Mil.)と、現在のNBAで最高年俸となっているが、なんとその年俸をも超える金額をコート外で得ているのだから驚きだ。 彼はそのベビーフェースと、カリスマ的なプレイスタイルからスポンサー企業からしたら喉から手が出るほど欲しい存在であり、その為にかなりの数の企業とスポンサー契約を締結している。 ただ、彼の主要収入源はやはりアンダーアーマーといえる。同社からはスポンサー収入のみを得ているのではなく、株式も貰っており、その為にかなりの収入が同社経由で入ってきている。 カリーはまた自身のプロダクション会社「Unanimous Production」も最近設立しており、これが軌道に乗り始めると、そこからの収入でますますコート外収入が増加していく事となるだろう。

1位 レブロン・ジェームズ(LAL) 約60億円 (USD 52Mil.)

主要スポンサー: BEATS、ナイキ、コカ・コーラ、キア自動車、インテル 誰もが予想できた結果かもしれないが、やはり歴代最高との呼び名も高いレブロンは、コート外での収入も現役最高だった。シューズ契約に関しては、ナイキと生涯契約を締結しており、その金額は約1200億円(!!!) にも上ると言われており、如何に彼が凄いかをこの契約からも読みとれる。 また、レブロンは実業家としても有名であり、NBA随一の行動力で様々な事業・投資を行い、それらからも収益を上げているのだ。メディア会社である「Uninterrupted」や、プロダクション会社である「Springhill Entertainment」の事業にも携わりながら、投資家として、英国プレミアリーグのリバプールや、新規ピザチェーン等にも積極投資している。

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