バッシュで紐解くNBAヒストリー / vol.3:コービー・ブライアント&『NIKE ZOOM KOBE IV』【木村タカヒロ】

ついに2019-20シーズンが開幕しました。八村塁(ワシントン・ウィザーズ)、ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)をはじめとする期待のルーキーたちが加入し、移籍市場でも大きな動きがあったため、例年以上の盛り上がりを感じています。そんな中でも、世界中の注目を集めたのがロサンゼルス・レイカーズではないでしょうか? レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスという無双デュオは、どんなケミストリーを起こすのか? 彼らの一挙手一投足から目が離せません。 レイカーズといえば優勝16回を誇る名門で、数々のスター選手を輩出しています。その代表格の1人が、生涯「レイカー」を貫いたコービー・ブライアントです。 1996年に17歳でNBA入りして以来、20シーズンにわたってレイカーズ一筋でキャリアを過ごしました。その間、NBAチャンピオン5回(2000、01、03、09、10年)、シーズンMVP1回(2008年)、ファイナルMVP2回(2009、10年)、NBA記録となる18度のオールスターゲーム選出(1998、2000~16年)と4度のオールスターMVP(2002、07、09、11年)に輝くほか、歴代2位の1試合81得点(2006年)の記録を打ち立てた、NBAを代表するスーパースターです。 NBAに偉大な功績を残したコービーは、バッシュの歴史でも大きな足跡を残しています。それが2009年にナイキからリリースされた『NIKE ZOOM KOBE IV』(ズーム・コービーIV)』です。このシューズは、当時主流でなかったローカットを採用したことで物議を醸しました。 コービーはシューズの開発にあたり『私たちが作ることができる最も軽くて軽いバスケットボールシューズが欲しい』とナイキに語ったそうです。さらにローカットについては、軽量化に加えて足首の自由度も確保するため、サッカースパイクからヒントを得て提案したといいます。この『NIKE ZOOM KOBE IV』』の前までは『NIKE HYPERDUNK(ハイパーダンク)』というカットの高いモデルを着用していたこともあり、その落差に周囲は驚かされました。そんな中、コービーはこのローカットのシューズで優勝を勝ち取り、念願のファイナルMVPを獲得してローカット否定派を沈黙させたのです。 これ以降、NBAではローカット全盛時代となっていくのですが、2014年にコービーがアキレス腱断裂から復帰した際には、足首の上まで覆うハイカットモデル『NIKE KOBE 9 ELITE(コービー9エリート)』を着用したことも、実に彼らしい選択だと思います。

木村タカヒロ:スポーツ、バラエティ番組の構成作家。テレビ東京のスポーツニュース「SPORTSウォッチャー」や、「ロンドン五輪」「MASTERS」「ワールドカップバレー」など、様々なスポーツ中継に携わる。中学~高校時代はバスケ部に所属。

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