エディターKATEに密着!「NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten」の舞台裏をリポート

DAY1

私は、未だかつて味わってことがないくらいに興奮していた。世界最⾼峰のNBAが来⽇、しかも昨季年王者のトロント・ラプターズ vs2⼈のMVP受賞者を擁するヒューストン・ロケッツと聞いたら、興奮を抑えられるわけがない。⼤⼈になってこれほど胸が⾼まって眠れなかった⽇があっただろうか?どう考えてもこのクラスのドキドキは経験がない。 取材初⽇の朝、過去に(当時)オクラホマシティ・サンダーのラッセル・ウェストブルックを撮影したカメラマンさんと落ち合い「いよいよ、今⽇からっすね!」と、期待に胸を膨らませながら都内某所で⾏われている公開練習に向かった。道中、ウェストブルックが11年間在籍したサンダーからロケッツに電撃移籍したことや同チームの絶対的エース、ジェームズ・ハーデン&ウェストブルックのデュオの仕上がり、PJ・タッカーがゲームで⼀体どんなスニーカーを履くのか、昨季は“ラプターズが王者に輝くだろう”という予想が⾒事的中したことなど話し、⾞内を温めた。そして、学⽣時代にサクラメント・キングスの ジェイソン・ウィリアムズの熱狂的なファンだった私は、1999年、“東京でNBAのゲームをやるらしいよ”と、バスケ部の仲間とザワついていたこと、そして当時チケットが⼿に⼊らず、ゲームを⾒ることができなかった⽢酸っぱい記憶を蘇らせていた。

公開練習にて、スターターとBチームに分かれミニゲームをするヒューストン・ロケッツ。

公開練習中の扉を開くと、既にロケッツがミニゲームを⾏っていた。世界各国から集まった報道陣の視線の先に、カメラを独り占めするハーデンがいる。何と⾔っても、ハーデン&ウェストブルックのデュオ初お披露⽬がジャパンゲーム最⼤の焦点だろう。コート上でフォーメーションの確認中、時折クリント・カペラに⼤きな声で指⽰を出すハーデン。⼀瞬、コートが静まり返るほどの迫⼒。というのも、ハーデンとカペラは昨シーズン、リーグ最多のロブパスを成功させていて、この名コンビが今回も成功率の⾼いオフェンスを⾒せてくれるだろうと、期待に胸を膨らませた。

 

練習を終えた選⼿たちの囲み取材をし、翌⽇に控えたゲームの意気込みなどメモしながらも、個⼈的にアタックできる選⼿がいたら声をかけてみようと思っていた。その⽮先、コートをふらふらと歩く PJ・タッカーをキャッチ!すぐさまマイクを向けると、「Hi! NBA Rakuten. Iʼm PJ・Tucker from Houston Rockets. Thanks for the hospitality in Japan. Thank you for love!(こんにちは。ヒューストン・ロケッツのPJ・タッカーです。日本のおもてなしに感謝しているよ。応援ありがとう!)」とメッセージをくれた。先ほどまでのハードワークが嘘のようにニコニコ、最⾼にナイスガイ! ⼿に持った「DIOR」の紙袋には、某ファッション誌の企画で預かった“写ルンです(Oldskool!)”が⼊っているのだとか。来⽇2⽇⽬には、都内のスニーカーショップ「WORM TOKYO」でエア ジョーダン1“シカゴ”の 1985 年オリジナルほか、計12⾜を購⼊した PJ。さすがスニーカーヘッズの期待を裏切らないバッシュキング! 仕事柄、選⼿の⾜元はかなりチェックをするけど、この⽇は取材をする⽇本⼈記者たちの多くが「ナイキ」のエアジョーダンやダンク、 コービーなどのバッシュを履いている姿が印象的だった。やはり、⽇本のスニーカーカルチャーは世界を⾒渡してもトップランカーに違いなく、根っからのバスケ好きたちが集まる現場を改めて好きになった瞬間だった。

DAY2〜GAME1~

コートに⼊場する選⼿にハイタッチ! この後、ロケッツのエリック・ ゴードン、ラプターズのフレッド・バンブリートが笑顔でタッチしてくれた。

開場は17時。アリーナの前にはかなり早い時間から⻑蛇の列ができていた。 「NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten」開催前に特集した、*「NBA 界 きってのオシャレ番⻑たちに学ぶ、観戦コーデ11」をチェックしてくれたのか、ユニフォームやクールなキックス&ハイストリートな ファッションに⾝を包んだファンたちをかき分けながら関係者⼊り⼝を⽬指した。厳重なチェックの後、会場⼊りし、私はおそらく⾃分より運が強いであろうカメラマンさんにコートサイドの撮影抽選権を託した。間もなくして静かに微笑む彼を⾒て、私も⼼のなかでガッツポーズをした。すでにコートでは NBA で2番⽬に⻑いアリーナ DJ の歴史を持つというラプターズの4CORNERSがアリーナを盛り上げ、両選⼿のウォーミングアップが⾏われていた。 ゴール下でボールボーイを務める「横浜ビー・コルセアーズ」U-18のキッズたちに「今どんな気分?」と声をかけてみると、「Excite!もうすごい、すごいですよね!」と、 ⽬をキラキラ輝かせていた。今、⽬の前であのNBAのゲームが⾏われる…まだ、どこか信じられないような気持ちを残しながらも、私たちはバッシュのスキーム⾳と “シュポッ”と響くシュート⾳に酔いしれつつティップオフを待った。

*「NBA 界 きってのオシャレ番⻑たちに学ぶ、観戦コーデ11」はこちら

エディターA⼀推し! 抜群の⾝体能⼒でチームを牽引するラプターズのパスカル・シアカム。GAME1では24得点11リバウンドの活躍を⾒せた。

さいたまスーパーアリーナには2万⼈を超える観客が集まり、アリーナは相当な熱気に包まれていた。時計は19時、いよいよティップオフ。ロケッツはハーデン、ウェストブルック、ゴードン、PJ・タッカー、カペラの5⼈。ラプターズは、シアカム、 フレッド・バンブリート、サージ・イバカ、ノーマン・パウエル、OG・アヌノ ビーがスターターに名前を連ねた。公開練習では笑顔でインタビューに答えて くれたカイル・ラウリーとマルク・ガソルは⽋場となった。ティップオフ直後、ラプターズのイバカが初得点を上げるとハーデンがお返しの3P、必殺技であるステップバックを初披露するなど1Qだけで21得点を決め、その後もハーデン&ウェストブルックを中⼼に得点を量産。ハイスコアで進んだゲームは終始ロケッツがリード。迎えた4Q、両チームベンチウォーマーを起⽤し、ラプターズが若⼿の 活躍で⼤逆転、134-129と接戦でロケッツを下した。私はハーデンの伝家の宝⼑ステップバック3を⽣で観れたことに⼼踊り、編集部きってのスニーカーフリーク、エディターTは期待通り、前半は「ナイキ」“レブロン 15”、後半は“ズーム コービー4”を着⽤したタッカーにさすがと拍⼿を送ったに違いない。ハーフタイムではNBA好きで知られるF1界きってのモテ男、ルイス・ハミルトンと NBA 界のレジェンド、クリス・ボッシュが談笑を交わす姿が⾒られた。

DAY3〜GAME2~

ウォーミングアップでハーデンがコートに現れた瞬間、アリーナは⼤きな歓声に包まれた。

GAME2はスペシャルゲストとして⽇本テニス界の2トップ、⼤坂なおみと錦織圭がフロントロウで観戦。モニターにその姿が映し出されると、アリーナから⼤歓声が上がった。この⽇、ハーデンは⾃⾝のシグニチャーである“アディダス ハーデン Vol.4”を着⽤し、⾜元を眩いピンクに光らせていた。しばらくすると、如両チームのダンクショーが始まり、あまりのド迫⼒にどよめきと歓喜の声を上げる観客。私は、コートサイドのギリギリまで接近してハーデンの屈強なボディと新技、ワンレングスステップバック3を⽬に焼き付けた。

昨シーズン、リーグトップの220本ものロブパスを成功させたハーデンとカペラ。二人のオフェンス成功率がゲームの鍵を握る。

超ハイスコアでラプターズが勝利を収めた GAME1の借りをロケッツがどう返すか、ファンの注⽬が⾼まるGAME2。今回、ラプターズの来⽇に合わせてグローバル・アンバサダーであるドレイクが来⽇するか、 という情報が⾶び交っていたが、ニック・ナース HC の横にドレイクの姿はなかった。それでも、1995 年にチームが創設して以来、実に830以上ものホームゲームを⼀つも⽋かさず (しかも、遅刻や途中退席もなしというから驚き!)観戦してきたという、ラプターズファンお馴染みの “SUPERFAN”ことナヴィ・バティアさんが来⽇。コートサイドからエールを送るなか、シアカムのアリウープダンクでゲームはスタート。初戦⽋場したベテランのガソルが途中出場、スターターのノーマン・パウエルが3Pを決めるなど、ラプターズが2Qを終えリードする。ハーフタイムショーでは、NBAでお馴染みのダンスカムやラプターズのダンスチーム、 「ノースサイド クルー」&マスコットのラプターたちが華やかなショーで会場を沸かせた。3Q、反撃を図りたいロケッツはハーデン&ウェストブルックの活躍、カペラのアリウープダンク、ゴードンの連続3Pでじわじわと追い上げ、両者 ベンチウォーマー対決となった4Q、ロケッツが連続11点を奪いついに逆転。 最終クオーター終盤での競り合いを逃げ切ってゲームを制した。

ゲームで着⽤した「ナイキ」“ズーム コービー5”にサインをするロケッツの PJ・タッカー。

ゲーム後にはハーデン、ウェストブルック、タッカーなど⼈気選⼿がバッシュを脱いでサインをし、 ファンにプレゼントする姿が印象的だった。⾒事、ウェストブルックのスニーカーをゲットし たファンにマイクを向けると「ヤベェ! “WHY NOT”⼊ってる! もう⾔葉が出ないです。⾜が震えて。本当に最⾼の思い出です!」と話し、選⼿たちのホスピタリティを感じた瞬間だった。世界最⾼峰のゲームに魅了された2⽇間、フロントロウを⾒渡せば世界中から駆けつけた著名⼈、本場さながらのパフォーマンス、まさにどこをとっても超豪華! NBA 全体が来⽇した感を存分に味わえた。 今回、約1週間の滞在となったNBAのスーパースターたち。ゲームの合間には⽇本⾷を堪能、原宿でショッピングをしたり、⼤相撲・武蔵川部屋の朝稽古に参加するなどして⽇本を楽しんだ様⼦。

⼤相撲・武蔵川部屋の力士たちもNBA Japan Games 2019を観戦!

ついに2019-20シーズンが開幕。 個⼈的にルーキーから応援しているロサンゼル ス・クリッパーズのカワイ・レナードはじめ、⽇本⼈初ドラフト1巡⽬指名を受けてNBA界⼊りを果たしたワシントン・ウィザーズの⼋村塁の活躍も⼤いに期待したい。 今シーズンも NBAの熱い戦いを⾒逃すまい!

PHOTO:TAKASHI IMAI

KATE T. OHIRA NBA/元 VOGUE GIRL エディター/ライター/PT/アスレティックトレーナー 幼少期にサクラメント・キングスのJ-WILLに衝撃を受けて以来、NBAの虜になり20歳までバスケットボール選⼿として過ごす。その後、PT やトレーナーとして活動する傍ら、出版社にてファッションやウェルネスコンテンツの制作、監修、NBAのインタビューなどを⾏う。現在はフリーランスの編集者としてウェルネスシーンを中⼼に携わり、スポーツを通してポジティブに⽣きることの素晴らしさを伝える。

Instagram:katetohira

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