ダラス・マーベリックス(以下マブズ)は今季レギュラーシーズン38勝44敗でウエスト11位に終わり、4年ぶりにプレイオフ進出を逃した。シーズン途中にトレードで加入したカイリー・アービングがオフに無制限FA(フリーエージェント)となるなか、主軸のルカ・ドンチッチは共闘を望んでいないと、あるGM(ゼネラルマネージャー)が匿名を条件に語ったという。『Heavy.com』のスティーブ・バルペット記者が伝えた。 マブズは今季もドンチッチがリーグ2位の平均32.4得点、8.6リバウンド、8.0アシストと絶対的エースとして君臨。そのなかで、トレードデッドライン前にブルックリン・ネッツからアービングを迎え入れ、攻撃的ガードコンビを完成させた。 しかし、アービングはマブズ移籍後20試合に出場して平均27.0得点、5.0リバウンド、6.0アシスト、フィールドゴール成功率51.0%、3ポイント成功率39.2%を記録した一方で、チームはオールスター以降に7勝15敗と失速。ドンチッチとアービングが一緒にプレイした試合は5勝11敗と大きく負け越し、ポストシーズンを逃す結果となった。 匿名GMによれば、「彼らはカイリーが好きだし、いてほしいとも思っている。ただ(アービング獲得の)トレードに反対していなかったルカが、ボールをシェアしたがっていないんだ」と、今オフに無制限FAとなるアービングとの再契約をドンチッチが望んでいないという。 「カイリーはルカに勝つため、そしてチームメイトになるために、あらゆることをやっていた。選手全員、フランチャイズの人間全員がカイリーを愛している。カイリーに対して懐疑的になることはあるかもしれないけど、彼の振る舞いは素晴らしかった。カイリーの問題というよりも、ルカがあんなに素晴らしい選手と一緒にプレイすることに適応しなければいけないことが問題だった。コート内外でカイリーを信じられないという声は多いし、ルカもそうだ。でも、彼はボールをシェアしたくないだけなんだと思う。どうすればいいのか分からないんだ。ずっと自分でボールを持って、時間の経過とともにステップバックの3ポイントシュートを撃つのではなく、チームメイトにパスをしてシュートを決めさせる必要があるだろう」 ただ、ドンチッチがまだNBA5年目の24歳で、自分が主役になりたい時期だとも匿名GMは見解を述べている。 「でも、ルカがまだ24歳だということを忘れてはならない。このリーグではよくあること。MVPの候補になっても、1/3の確率でボールを必要とし、自分よりも優れた選手と一緒にプレイしていたら、持ち味は少なからず損なわれてしまうだろうからね」 果たして、マブズは今オフにアービングと再契約することになるのだろうか。