1980~1990年代にかけてNBAを代表するポイントガードとして活躍した元デトロイト・ピストンズのアイザイア・トーマスは現役時代、シカゴ・ブルズを6度の優勝に導いたマイケル・ジョーダンと犬猿の仲にあった。 イースタン・カンファレンスのライバルチームとして、ピストンズはブルズのNBAファイナル進出を1987-88シーズンから3年連続で阻止。両チームのエースがお互いのことを嫌っても不思議ではないが、彼らにはコート外でも様々な不仲説が囁かれていた。 トーマスはジョーダンが初めてNBAオールスターゲームに出場した時に、チームメイトに「ジョーダンにパスを回すな」と指示したという。また、1992年のバルセロナ五輪に向けてアメリカ代表が“ドリームチーム”を結成する際に、ジョーダンはトーマスがチームに入ることを拒んだという噂もある。 お互いに60歳を超えたが、2人の関係修復はまだ先のようだ。トーマスはポッドキャスト『ALL THE SMOKE』の最新エピソードに出演した際、2020年に公開された1997-98シーズンのブルズを追ったドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』において、ジョーダンから「“クソ野郎”という事実は変えられない」と言われたことに関して、謝罪を要求した。 「どこでも、どんな時でも、公な形で、だ。陰で謝罪の電話をしたり、友達に謝るように頼んだりしないでほしい。君(ジョーダン)は全米放送で私のことを“クソ野郎”と呼び、私のことが嫌いだと言った。本心でないのなら、全米放送でそれを謝ってほしい。本気なら、そのままにしておいていい」 ジョーダンはこの騒動が勃発して以降、ずっと沈黙を貫いているが、果たしてどのような対応をするのだろうか。