今季のMVPレースにおいて上位を争うのが、デンバー・ナゲッツの二コラ・ヨキッチとフィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)のジョエル・エンビードだ。リーグを代表するセンターの2人は、圧倒的なパフォーマンスでチームを上位に導いている。 どちらが今季のMVPに相応しいか現地メディアでも様々な意見が見られるが、かつてNBAで得点王に輝いたトレイシー・マグレディ(元ヒューストン・ロケッツほか)はヨキッチに分があると見ているようだ。『TNT』の番組で次のようにコメントしている。 「2人ともMVPを獲るのに十分だと思う。それでもヨキッチが優位と思うのは、彼がオールスター選手と一緒にプレイしていないから。チームはウェスト1位で、トリプルダブルを29回も達成し、チーム全員を巻き込む存在となっているからだ。彼はエンビードの様な守備力はないけれど、他にも多くのことをしているヨキッチのインパクトは大きい。エンビードがチームにもたらしているものと匹敵するとは思うが、それでもあの男は信じられない存在なんだ」 過去2シーズンはヨキッチが連続受賞し、エンビードは2位に甘んじた。マグレディは両者を高く評価しつつヨキッチを予想したが、MVPトロフィーが誰の手に渡るのか今後も注目され続けるだろう。