日本時間3月16日(現地15日)、NBAはリーグに不利益をもたらす行為があったとして、メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントに8試合の無給出場停止処分を科したと発表した。モラントが5日(同4日)に、コロラド州のナイトクラブで銃器を手にしている様子をSNSでライブ配信したことに対する処分である。 モラントは21日(同20日)に行なわれるダラス・マーベリックス戦から復帰が可能となる。なお、モラントは4日(同3日)のデンバー・ナゲッツ戦以降、6試合を欠場しており、それらの試合も無給出場停止の8試合に含まれる。 処分発表当日、NBAのオフィスにて、アダム・シルバー・コミッショナーとモラントの間で今回の行為について話し合う機会が設けられた。この会議には、NBAのバスケットボール運営部代表を務めるジョー・デュマースと、NBA選手会の常務理事タミカ・トレマリオらが出席したという。 リーグはモラントの不祥事について調査を行なった。その結果、モラントがチームとして移動している間やNBAの施設内で銃を所持していたことは証明されず、コロラド州当局もモラントを罪に問う十分な証拠を見つけられなかった。 シルバー・コミッショナーは、「ジャの行為は無責任で、無謀で、非常に危険な可能性があった。とりわけ彼をリスペクトする若いファンの間で、彼が持つ絶大な人気と影響力を鑑みると、深刻な結果をもたらすもの。彼は自分の行為を心から悔い、反省している。ジャが今回の一件から学び、メンフィス・グリズリーズとより広範なNBAコミュニティに対する彼の義務と責任が、コートでのプレイをはるかに超えたものであると理解していると、私に明確に示した」とコメントを発表している。