英雄バークレーが選手のトレード要求に苦言でデュラント反論「ゲームの一部で悪いことではない」

ブルックリン・ネッツは今季のトレード期限最終日までに、ケビン・デュラントとカイリー・アービングのスーパースター2人をトレードで放出した。元NBA選手で現在はアナリストを務めるチャールズ・バークレーは、選手側からトレードを要求することに苦言を呈している。『ニューヨーク・ポスト』のノア・コンコルディア記者が伝えた。 シーズン開幕前のオフシーズンにデュラントがチームにトレードを要求し、アービングもプレイヤーオプションを破棄して移籍する可能性が噂されていたネッツだが、2人揃って残留。一時は借金生活に突入したが、昨年12月から破竹の12連勝を挙げるなど、調子を取り戻し、イーストの上位を争っていた。 しかし、アービングはネッツとの契約延長の交渉が合意に至らず、トレードを要求。ダラス・マーベリックスへのトレードが決まり、その3日後後にデュラントもフェニックス・サンズへ移籍することになった。 NBAレジェンドのバークレーはオールスターのメディアデーで、一連の移籍を受けて持論を展開している。 「私は金を受け取ってから、半年や1年でチームに別れを告げることはできない。CBA(労使協定)で次に出てくる問題はそれになるだろう。オーナーやファンをガラクタのように扱うわけにはいかない。今、選手たちはロードマネジメント(疲労を管理しながらレギュラーシーズンをプレイすること))やトレード要求をし始めている」 アダム・シルバーNBAコミッショナーも今週『ESPN』の番組『スポーツセンター』で「選手のトレード要求は悪いことだ。我々(NBA)はその事態を望んでいない」と語っていたが、当事者の1人でもあるデュラントは同じくオールスターメディアデーで、「選手がトレードを要求するのはリーグにとって悪いことなのか」と尋ねられると、「NBAにとって素晴らしいこと」と反論した。 「リーグにとって悪いことだとは思わない。より多くの注目が集まるし、より多くの人々がエキサイトしている。チームは長い間選手のトレードや獲得をしてきたし、今では選手もどこへ移籍したいかを示唆してフリーエージェントになることもあるし、トレードを要求することもできるようになった。ゲームの一部だと思うし、悪いことではない」 今後CBAにも何かしらの条項が盛り込まれることになるのか、にも注目が集まっていきそうだ。

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