クリーブランド・キャバリアーズとケビン・ラブは日本時間2月19日(現地18日)、バイアウト(契約買い取り)が成立したことが発表された。関係者によれば、ラブはヒートへの移籍に傾いていると『AP通信』が伝えている。 ラブは2014年にミネソタ・ティンバーウルブズからキャバリアーズへトレード。レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、カイリー・アービング(現ダラス・マーベリックス)がいるなかで3ポイントを撃てる“ストレッチ4”として存在感を示し、16年のリーグ優勝に貢献した。 2018年にサインした4年総額1億2000万ドル(約161億円)の契約延長も今季が最終年。ここまで主にベンチスタートで41試合に出場し、平均出場時間20.0分、8.5得点、6.8リバウンドはいずれもキャリアワースト。オールスターブレイク前の直近12試合を欠場しており、バイアウトを要求していた。今季年俸は3130万ドル(約42億円)だが、『ESPN』のボビー・マークス記者によれば、残りの契約の買い取り額は850万ドル(約11億4000万円)になったという。 キャバリアーズはフランチャイズとして、「クリーブランド市全体、そしてオハイオ州全体からケビンへ。ありがとう」と声明を出し、コビー・アルトマンGM(ゼネラルマネージャー)はいずれラブをフランチャイズの永久欠番にするだろうと語っている。 気になるのは、今年9月には35歳となるラブの行方だ。ウェーバーをクリアするのが前提として、ラブ本人はヒート移籍を真剣に検討しているようで、現在イースト7位(32勝27敗)のヒートは2月に入ってドウェイン・デッドモンをサンアントニオ・スパーズにトレードし、選手1人を獲得できる枠がある。ヒートのバム・アデバヨは「彼(ラブ)はベテランで、若い選手たちを指導できる。僕らが前に進むのを手伝ってほしい」とラブコールを送っている。 なお、『ESPN』は、ラブが最終決定を下す前にフィラデルフィア・76ersとも交渉を行う予定だと伝えている。