ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングは自身のSNSで反ユダヤ主義の映像作品のリンクを公開したため、日本時間11月4日(現地3日)にチームから最低5試合の出場停止処分(その間は無報酬)を科された。元同僚であるロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、アービングに対して「多くの人に危害を加えた」と厳しい言葉を残している。『NBA.com』のマーク・メディーナ記者が伝えた。 アービングは先日、自身のSNSで反ユダヤ主義の映像作品のリンクを公開。それを支持しているという意思は示していなかったものの、インタビューで「反ユダヤ主義の信念を持っているか?」と尋ねられた際に、明確に否定をしなかった事態にチームが動く形で出場停止処分が下された。 ネッツは、アービングが「反ユダヤ主義を否認する明確な機会が与えられたにもかかわらず、それを否認しなかったのは非常に憂慮すべきことであり、我々の組織の価値に反するとともに、チームにとって有害な行為だ。我々は彼が現在ブルックリン・ネッツとの関係にふさわしくないという見解である」と、その理由を説明している。 アービングはインスタグラムで謝罪したが、ナイキとのビジネス関係が停止となるなど、大きな事態に発展。クリーブランド・キャバリアーズ時代に共闘し、2016年にはリーグ優勝の喜びを分かち合ったジェームズは、「多くの人に危害を加えた」とアービングに対して厳しい見解を示している。 「肌の色や(社会的な)立場などは関係ない。人に危害を加えるコミュニティの宣伝に関しては尊重できないし、許せない。人間として俺たちの誰もが完璧ではないけど、彼(アービング)の発言が、多くの人に害を与えるものだったと理解してくれることを願っている」 ジェームズの言葉は、元同僚のアービングへしっかりと届いただろうか。