ユタ・ジャズのドノバン・ミッチェルを巡るトレードの噂は、なかなか収まりそうにない。現在、8つのドラフト1巡目指名権や有望な若手選手を保有するニューヨーク・ニックスが強い興味を示しているが、交渉は難航しているとも報じられている。 そんななか、『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は他チームもミッチェル獲得に興味を示しているとレポートしている。関係者から聞いた話として、ワシントン・ウィザーズ、マイアミ・ヒート、トロント・ラプターズ、シャーロット・ホーネッツ、サクラメント・キングス、アトランタ・ホークスなどのチームを挙げているのだ。 またシャラニア記者は、ブルックリン・ネッツがケビン・デュラントのトレードに関して相当高い条件を課しているように、ジャズもミッチェルを安売りするようなことはしないと見ている。候補のチームがどれだけの条件を提示してくるかを吟味し続けるだろうとコメントしている。 『NBC Sports』のカート・ヘリン記者は、こうして他チームの動向を伺うことでニックスからよりよい条件を引き出そうという駆け引きなのではと分析している。現実的にはニックス以外のチームがニックス以上のオファーを提示するのは難しく、もしトレードするにしても最終的にはジャズとニックスの間での取引になると予想している。 ジャズのダニー・エインジ最高経営責任者は粘り強い交渉で知られる人物。よほどの条件を引き出せない限りトレードは実現しないだろうが、ニックスが大盤振る舞いをしてミッチェル獲得を叶えるのか。はたまたダークホースの他チームが取引をまとめるのか。ミッチェルにまつわる噂は、しばらく落ち着きそうにない。