ロサンゼルス・レイカーズのラッセル・ウェストブルックは、ブルックリン・ネッツに所属するカイリー・アービングとのトレードの噂が飛び交っている。しかし、ダービン・ハム新HC(ヘッドコーチ)の言葉も含めて察するに、チームはいかにウェストブルックを機能させるかにフォーカスしているようだ。 昨季ウェスタン・カンファレンス11位(33勝49敗)に終わり、プレイオフ進出を逃したレイカーズ。レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの2枚看板が怪我で長期離脱したことも影響したが、やはり懸念されたウェストブルックがスター軍団にアジャストしきれなかったのは痛手となった。 レイカーズはハム新HCを迎えて新たなスタートを切るなか、ウェストブルックの去就は大きな注目を集めている。退団説も根強いが、指揮官は「ロスターに載っている全員を愛している」と語っており、『ニューヨーク・タイムズ』のマーク・ステイン記者も「ラッセル・ウェストブルックのレイカーズ2年目のシーズンで、潜在的なトレード放出に備えるのではなく、1年目よりもいい結果にする手段にフォーカスしていると伝えている」とレポートしている。 連日報じられているウェストブルックとアービングのトレード案は、ウェストブルックの4700万ドル(約64億円)という高額な年俸がネックとなり、成立は簡単ではないとされる、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、キャップスペースにゆとりのあるサンアントニオ・スパーズが“第3のチーム”として浮上するシナリオもあるが、まずはレイカーズの一員として2022-23シーズンを迎える可能性が高いと言えるかもしれない。