日本時間5月25日(現地24日)、ダラス・マーベリックスとのプレイオフ・カンファレンス準決勝第4戦を前に、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が会見を開いた。そのなかで、この日テキサス州の小学校で起こった銃乱射事件について、「記者会見で亡くなった人の家族に、ただお悔やみをいうのは嫌だ。もうこんなことは終わりにしないと!」と、声を震わせながら語った。 カーHCは銃規制について法案化されない現状を嘆いた。銃規制に反対している議員に向かって、「学校やスーパーマーケットでの発砲について何か対応をすることを拒否する上院議員全員に問う。あなたは子どもたち、高齢者、教会にいる人々の生活よりも、自分の利権を優先するつもりなのか? 私にはそう見える。あなたたちがしていることは、まさにそういうことだ」と怒りをぶつけた。 カーHCは自身がアリゾナ大学でプレイしていた1984年、レバノンにいた父がイスラム過激派により殺害されるという悲劇に見舞われている。 事件が起きた小学校には約600人が在籍し、夏休みに入る直前の週だったという。犯人は18歳で、駆け付けた警察官に撃たれ死亡している。 カーHC以外にも、多くのNBA選手やWNBAの選手などが犠牲者を追悼するコメントを発表。マーベリックスのジェイソン・キッドHCは、「私たちは今夜、地域社会のため、(事件のあった)ロブ小学校のために、心から気持ちを込めてプレイします」と語った。 また、テキサス州に本拠地を構えるサンアントニオ・スパーズも、「ユバルディ(事件のあった町)、言葉もありません。私たちの心は、今日の恐ろしい銃撃事件の影響を受けたあなたとすべての隣人と共にあります」とのメッセージをツイッターで投稿している。