苦しい戦いが続くロサンゼルス・レイカーズで、フランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)を更迭する可能性が高まっていたようだ。『The Athletic』のビル・オラム記者やサム・アミック記者は、日本時間1月16日(現地15日)のデンバー・ナゲッツ戦に96-133で大敗した後、ボーゲルHCが「辛うじて解雇を免れた」と報じている。そして、次戦となる18日(同17日)のユタ・ジャズ戦でナゲッツ戦同様に大敗していたら、ボーゲルHCにとってレイカーズでの最後の試合になっていたかもしれないと考えられていたのだ。 今季のレイカーズは優勝候補と期待されながら、22勝22敗という結果に落ち着いている。さらに、ボーゲルHC自慢のディフェンスも鳴りを潜めているのだ。負傷や新型コロナウイルスの安全衛生プロトコルにより離脱する選手が続出したこと、そしてオフのロスター改変も影響し、ディフェンシブ・レーティングはリーグ18位(109.8)とリーグ中位でしかない。優勝候補というには寂しい数字だ。 関係者が『The Athletic』に語ったところによると、GMのような肩書こそないもののチーム内に影響を及ぼすほどの発言力があると言われる幹部のカート・ランビスが、開幕当初コーチスタッフらに対して今の職務は保障されたものではないことを告げたと報じられている。また、チームOBで先のナゲッツ戦を現地観戦していたマジック・ジョンソンも、Twitterでチームに苦言を呈していた。 レイカーズは20日(同19日)にホームでインディアナ・ペイサーズと対戦して以降、22日(同21日)のオーランド・マジック戦からイーストでのアウェイ6連戦が控えている。その間、マイアミ・ヒート、ブルックリン・ネッツ、フィラデルフィア・76ers、シャーロット・ホーネッツと勝率5割を超えるチームと対戦予定だ。この連戦で、左膝の内側側副靭帯捻挫により欠場が続いていたアンソニー・デイビスの復帰も噂される中、ボーゲルHCは勝利を積み重ねて自身に関する不穏な噂を払拭できるか。