クリーブランド・キャバリアーズは今季、ここまで22勝18敗でイースタン・カンファレンス6位とプレイオフのストレートインも狙える位置につけている。33歳のケビン・ラブはベンチスタートでチームを支えており、『Cleveland Sports Talk』の創設者であるザック・シャフラン記者は最優秀シックスマン賞の可能性も指摘している。 昨季、右ふくらはぎの張りなどで計47試合を欠場したラブは、2年目以降ではワーストとなる平均12.2得点、7.4リバウンドに終わり、アメリカ代表の一員として出場予定だった東京五輪出場も、回復を優先させるために直前で辞退した。 キャブズは22歳のコリン・セクストンが昨年11月に左膝半月板断裂の重傷を負い、今季絶望。そして、リッキー・ルビオも日本時間の昨年12月30日(現地29日)に左膝前十字靭帯断裂により今季絶望と苦しい台所事情だ。そのなかで、ラブはシックスマンとして平均21.6分間の出場ながら、平均14.1得点、7.6リバウンド、2.1アシスト、3ポイント成功率41.7%をマークしている。 12月は15試合に出場して月間平均17.9得点、7.5リバウンド、3ポイント成功率49.1%の数字を残したベテランビッグマンについて、シャフラン記者は最優秀シックスマン賞の候補者の1人だと見立てている。 「今シーズン開幕時、ケビン・ラブへの期待度は低かった。しかし、長年の経験から得たリーダーシップで、キャバリアーズの好成績を支えている。最優秀シックスマン賞に関しては、タイラー・ヒーロー(マイアミ・ヒート)、カーメロ・アンソニー(ロサンゼルス・レイカーズ)、ラマーカス・オルドリッジ(ブルックリン・ネッツ)、アンファニー・サイモンズ(ポートランド・トレイルブレイザーズ)らと競わないといけない」 「キャバリアーズのパフォーマンスは観る者を驚かせ続け、ラブはその中心にいる。最優秀シックスマンになるシチュエーションにいると言える。エバン・モーブリーやラウリ・マルカネンら若手ビッグマンへの影響力もある。チームが若いことを考えれば、このままプレイオフ出場を目指して戦えれば、(受賞への)大きな追い風になるだろう」 平均20得点以上を挙げているヒートのヒーロー、いぶし銀の活躍を見せているレイカーズのアンソニーなどライバルも強力だが、4年ぶりのプレイオフ進出に導くとなれば、ラブにもチャンスは十分ありそうだ。