直近9試合で6勝と復調気配が漂うロサンゼルス・レイカーズ(15勝13敗)だが、その間暴れているのが“キング”ことレブロン・ジェームズだ。今季は足首と腹部の怪我で、すでに12試合を欠場しているジェームズ。その影響もありシーズン開幕からの8試合は平均22.8点、5リバウンド、6.1アシストとスロースタートだった。しかし、直近8試合は平均29.8点、7.3リバウンド、8アシストを記録し、2020年3月以来の週間MVPにも輝くなど、ギアを上げている。 日本時間12月13日(現地12日)に行われたオーランド・マジック戦では、30点、11リバウンド、10アシストを挙げ、30点以上でトリプルダブルを達成した選手の最高齢記録(36歳346日)を更新。キャリア19年目も第一線をひた走る超人ぶりを披露するジェームズは、そのパフォーマンスの要因はコンディショニングにあると語っている。 「なんで調子が良いかって? それは19年間同じことを続けているからだろう。変わらない調整方法で、身体もどんどん良くなり、より健康になっている」 身体のメンテナンスに毎年150万ドルを費やしていると報道されるなど、ジェームズがコンディショニングを重要視しているのは有名な話だ。日々のケアを怠らない大事さを自らのプレイで証明しており、フランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)も「彼がコートに立つとチームメイト全員が活気づく。自ら率先して懸命にボールを追いかけるなど、ハードにプレイしてチームを盛り立ててくれるんだ」と、懸命に戦う大ベテランの姿勢を絶賛した。 レイカーズは16日(同15日)に、アメリカン・エアラインズ・アリーナでダラス・マーベリックス(14勝13敗)と対戦する。膝を怪我しているインサイドの要、アンソニー・デイビスの出場が微妙なだけに、3連勝を飾れるかはジェームズの双肩にかかっていると言えるだろう。 一方、エースのルカ・ドンチッチを怪我で欠きながらも2連勝中のマーベリックス(以下マブズ)は、クリスタプス・ポルジンギスに注目だ。得点(25.6)、リバウンド(8.0)、アシスト(8.5)でチームトップを記録するドンチッチが欠場した試合は2勝4敗と負け越しているものの、ラトビア出身の26歳はその間の5試合で平均21.2点、9.6リバウンドと健闘している。 レイカーズのインサイド勢は、デイビス以外ドワイト・ハワード、ディアンドレ・ジョーダンと古典的なセンターが揃う。それだけにデイビス不在となれば、サイズと機動力、そしてシュート力を兼ね備えたハイブリッドビッグマンは相手の脅威になるだろう。高水準のスキルを駆使する“ユニコーン”の爆発に期待だ。