守備改善で好調のウルブズ、その裏に指揮官と司令塔の存在あり【12/2(木)午前9時 ウルブズ対ウィザーズ】

日本時間12月2日(現地1日)、キャピタル・ワン・アリーナで八村塁が所属するワシントン・ウィザーズ(13勝8敗)とミネソタ・ティンバーウルブズ(11勝10敗)が対戦する。4年ぶりの5連勝を含む、直近8戦で7勝と好調のウルブズだが、その勢いの要因は劇的に改善されたディフェンスにある。 2014-15シーズン以降ディフェンシブ・レーティングは常にリーグ20位以下と、守備はウルブズにとってのアキレス腱だった。しかし、今季はここまで同6位(105.0)と大きな変貌を遂げている。課題として挙げていた平均ペイント内失点は8位(43.1)、平均ブロック数も2位(6.2)といずれもリーグトップレベルで、「強いチームはゴール下の守備が堅い」と語るクリス・フィンチHC(ヘッドコーチ)のスキームが、徐々に浸透しつつあることが分かる。 また、インサイドだけでなく、ピック&ロールのディフェンスも強化されている。今季から相手チームがスクリーンをセットした際に、もう1人のディフェンダーを使ってボールにプレッシャーをかけるようになった。コミュニケーションの質とローテーションの理解度が高くなければ簡単に失点してしまう戦術だが、ここまで平均ターンオーバー誘発数はリーグトップ(17.8)、スティールも4位(9.2)と、相手のミスを誘うアグレッシブな守備を展開できている。 一時は壊滅的とまで言われたディフェンスの立て直しを成功させたフィンチHCは「このチームは若く感情の起伏が激しいから時折厳しく接することを心がけている」と育成と結果を両立する難しさを吐露したが、「私たちは高いレベルで戦えることを証明した」と手応えを掴み、今後も継続していくことが重要だと説いた。 成長を示すチームにおいて、選手としての幅を広げているのがディアンジェロ・ラッセルだ。平均得点で上を行くエースのカール・アンソニー・タウンズ、そして身体能力抜群の2年目アンソニー・エドワーズに視線は集まりがちだが、今季は平均19.4点、6.1アシストを記録すると同時に、長年の課題だったディフェンスで評価を高めている。 ボーカルリーダーとしてより存在感を発揮しており、ラッセルがコートに立っている時のディフェンシブ・レーティングは96.8まで下がるなど、チームにポジティブな影響を与えている。「今年からもっと声を出して、チームに指示を出すようになった」と、守備でもチームを指揮するようになった司令塔の攻守にわたる活躍に期待だ。 対するウィザーズも、八村などのキープレイヤーを欠きながらも、昨季ウィークポイントだった守備を改善させ、ここまでイースト4位と好結果を残している。果たしてどちらの守備力が上回り、勝利を手にするのか注目だ。

【アンケート】

今季ウルブズは19試合中9試合で相手を100点未満に抑え、7勝2敗と高い勝率を残しています。平均105.8点を記録するウィザーズですが、この一戦で得点が3桁に届くかどうか、皆さんの予想をぜひお聞かせください!


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