ポートランド・トレイルブレイザーズは日本時間11月2日(現地1日)にフィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)と対戦し、103-113で敗れた。エースのデイミアン・リラードに対して敵地ファンから“ラブコール”があった件について、本人は改めてブレイザーズへの忠誠心を誓っている。『ESPN』のティム・ボンテンプス記者が伝えた。 2012年にNBA入りしたリラードは、これまでオールスター出場6回を誇り、抜群のシュート力でリーグ屈指の攻撃的ガードの地位を確立してきた。20-21シーズンはリーグ3位の平均28.8得点を記録したが、NBA9年間でファイナル進出、リーグ優勝の経験はなし。移籍の噂が絶えず、今オフもゴールデンステイト・ウォリアーズ、シクサーズ、ニューヨーク・ニックス、ロサンゼルス・レイカーズなどがトレード候補に挙がっていた。 この日の対戦相手は、ベン・シモンズとのトレード話が浮上していたシクサーズ。フィラデルフィアのファンは通常、相手チームの選手紹介でブーイングをするが、リラードの時には歓声が上がるなど“歓迎ムード”で迎えられた。 さらに、第1クォーター途中のフリースローのシーンでは、地元ファンから「リラードが欲しい!」と“ラブコール”。試合はシモンズ不在のシクサーズに敗れる形に終わったが、リラードはフィラデルフィアのファンからのチャントをどのように感じたのか。 「(チャントは)聞いたよ。フィラデルフィアの街って感じだね。彼らは僕への愛を示した。でも、それだけさ。プロスポーツらしいし、面白いよね。公の出来事だから、知らないふうに振る舞ったりはしない。ただ、俺はトレイルブレイザー(ブレイザーズの一員)だ。彼らの愛、敬意、願いには感謝するけど、リップシティに集中して、エネルギーを注いでいる」 リラードはアメリカ代表の一員として参加した東京五輪後にもブレイザーズ愛を口にしていたが、改めてチームへの忠誠心を示していた。