フィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)のベン・シモンズは、日本時間10月23日(現地22日)のブルックリン・ネッツ戦を個人的な理由で欠場した。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、シモンズはメンタル面でプレイする準備ができていないと語ったという。 シモンズは10月20日(同19日)にもチーム練習への参加を拒否したことで、チームから1試合の出場停止処分を科され、21日(同20日)のシーズン開幕戦を欠場した。22日には背中の違和感を訴えたシモンズだが、軽い検査と治療を受けた結果、メディカルスタッフは練習可能と判断。しかし、コート上のアクティビティを行わずに練習施設を後にしたとされる。 シクサーズのダリル・モーリー・バスケットボール運営部代表は、地元ラジオ局のインタビューで「まだ時間がかかると思う」とすぐにはトレード交渉がまとまらないことを示唆。そんな複雑な状況のなか、シモンズは23日にニュージャージー州カムデンの練習施設で、ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)、医療スタッフ、チームメイトと別々に会い、今季初出場に向けたプロセスをスタートさせた。 シモンズは医療スタッフの助けが必要だと説明。シクサーズもバックアップを約束し、近日中に医療専門家の診断を受ける予定だという。 シクサーズは試合、練習、ミーティングの欠席で計200万ドル(約2億3000万円)の罰金を科しているが、労使協定内には、プレイヤーの精神障害が認められた場合、チームが選手のプレイ環境を上手く提供できなかった場合、給料を保証する条項がある。 シモンズはどの段階でチームに合流できるのか。シクサーズの序盤戦は波乱に満ちたものとなりそうだ。