八村塁の所属するワシントン・ウィザーズは今オフ、司令塔ラッセル・ウェストブルックをトレードで放出し、大幅なテコ入れを図った。新たに指揮を執るウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチ(HC)は、エースのブラッドリー・ビールに守備でも期待しているようだ。 ウィザーズは過去2年、ビールが平均30得点以上を挙げて奮闘。昨季は懸念されたウェストブルックとの共存は問題なかったが、攻撃オプションが少なく、ビールを休ませることができずに、終盤でガス欠を起こすことも少なくなかった。 そのなかで、今夏にウェストブルックを放出する大型トレードを敢行。代わりにスペンサー・ディンウィディ、カイル・クーズマ、モントレズ・ハレル、ケンタビオス・コールドウェル=ポープらを加え、ロースターは大きな変化を遂げた。 サポーティングキャストである八村らの成長はもちろんだが、アンセルドJr.新ヘッドコーチは、ビールに攻守両面での役割を与える方針のようだ。『NBC Sports Washington』のチェイス・ヒューズ記者が、日本時間25日(現地24日)に行われた2021-22シーズン最初の記者会見でのコメントを伝えている。 「彼は最もダイナミックなオフェンシブ・プレイヤーの1人だ。その分、ディフェンスの才覚が少し失われている。彼にはもともと、守備ができる能力はある。過去数シーズンはオフェンスの負担が大きすぎた。でも、(今のチームの)選手層の厚さやフレキシビリティは、彼に守備でもエネルギーを与えるかもしれない。ゲーム終盤やシーズン終盤にフレッシュな状態を保てることを願っている」 新生ウィザーズがどのようなハーモニーを奏でるのか、アンセルドJr.新ヘッドコーチの手腕が問われることになる。