ロサンゼルス・クリッパーズは日本時間8月13日(現地12日)、無制限FA(フリーエージェント)となったカワイ・レナードと正式に再契約を結んだことを発表した。 2021-22シーズンにクリッパーズから3600万ドル(約40億円)を得られる予定だったレナードだが、いったん破棄してFAとなった後に、クリッパーズとサラリーキャプの35%に相当するマックス契約(シーズンごとに300万ドルアップの複数年)を結ぶつもりだと報じられていた。 ダラス・マーベリックスなど他チームへの移籍の噂もあるなかで、レナードはクリッパーズとの再契約で正式サイン。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によれば、契約内容は4年総額1億7630万ドル(約195億円)になるという。 クリッパーズのバスケットボール部門社長を務めるローレンス・フランクは、「カワイは卓越した才能を持ったプレイヤーで、常に成長を追い求める飽くなきハードワーカーだ。今回の合意はフランチャイズとファンにとって重要な瞬間。我々はチャンピオンシップレベルの組織の構築に努めている。カワイと一緒に歩んでいきたいと考えている。怪我の回復に関して、サポートできることはなんでもする。彼が求めている場所に戻ってくるのを楽しみにしている」と攻守万能なスーパースターとの契約を喜んでいる。 レナードは名将グレッグ・ポポビッチの元でディフェンス職人として頭角を現し、サンアントニオ・スパーズが優勝した2014年にはファイナルMVPを受賞。2018年7月にトレードでトロント・ラプターズへ移籍すると、フランチャイズ初優勝をもたらすとともに、自身も史上初となる東西でファイナルMVPに輝いた。直近2シーズンはポール・ジョージとともにクリッパーズの二枚看板を担っているが、20-21シーズンは球団創設51年目にして初のカンファレンス決勝まで駒を進めるも、NBAファイナルには手が届かなかった。 7月14日(同13日)に部分断裂していた右ひざ前十字靭帯の修復手術を受けており、新シーズンを迎えるにあたっては回復状況も気になるところだ。