日本時間8月11日(現地10日)、ロサンゼルス・レイカーズはラッセル・ウェストブルックの入団会見を行なった。会見でウェストブルックは「まだ実感がない」とコメントしつつ、新天地での展望や自身の役割について語った。 また、会見では2020年1月に事故でこの世を去った元レイカーズのコービー・ブライアントについて、生前に自身がレイカーズの一員になる可能性について話したことがあったと明かした。 「この話は頭から離れない。自分と彼のこと、自分がレイカーとなる可能性について、そしてそれがどういうことなのかについて話し合ったことがある。考えるだけでも大変なことだ。レイカーズのジャージーを身に着ける時は、いつもそのことを思い出すだろう」 シーズン・トリプルダブルを達成するなど歴代随一のオールラウンダーで何でもこなせるウェストブルックだが、新天地にはレブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスなど、トップクラスのスター選手が在籍している。そんななか、ウェストブルックは自身の役割について「自分の仕事はレブロンのゲームを楽にすること」と語った。 「レブロンは史上最高の選手の1人。彼はフロアであらゆることをこなせるんだ。今、自分は優勝候補のチームに来た。自分の仕事はレブロンのゲームを楽にすること。その方法を試合を通して見つけていくよ。ボールを持っていなくても試合にインパクトを与える方法はたくさんある。自分は何年も実践してきたし、それを理解しているよ」 一部ではウェストブルックが他のスター選手との相性の悪さを指摘する声があるが、ロブ・ペリンカGM(ジェネラルマネージャー)は、「彼は素晴らしいリーダー。彼の過去のチームメイトに話を聞くと、『これまで一緒にプレイした中で最も素晴らしいチームメイトの一人』という意見がほとんどだった。これは彼の性格とリーダーシップを物語っている。こうした資質は我々のチームにとって非常に重要なものだ」と、ウェストブルックのキャラクターを絶賛した。 フランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)も、「偉大な選手が3人もいたら、犠牲にしなければならない要素が出てくるもの。それについてはみんなで話し合ったし、全員が理解している。私が3人のことを好きなのは、全員が正しいプレイをする選手だから。彼らが同時にコートに立つのを観るのが楽しみだ」と語っている。 カリフォルニア州で育ち、ロサンゼルスにあるUCLAに進学したウェストブルックにとって、今回の移籍は地元への帰郷とも言える。キャリア14年目、自身初のチャンピオンリング獲得に向け、気合十分の万能戦士から目が離せない。