「第4Qに悪いゲームはできない」 アメリカ代表のポポビッチHCがFIBAルール下での“注意点”に言及

東京五輪の男子バスケットボールは7月25日に開幕し、4大会連続の金メダル獲得を目指すアメリカ代表は初戦でFIBAランキング7位のフランス代表と対戦する。チームを率いるグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)は、NBAとFIBAのルールの違いを踏まえたうえで、「効率性が鍵を握る」と話している。 アメリカ代表は日本時間7月19日(現地18日)にラスベガスでスペイン代表とエキシビションマッチ(83-76で勝利)を行ったが、『AP通信』のティム・レイノルズ記者によれば、アメリカ代表のザック・ラビーンがスペイン代表のリッキー・ルビオに対し、「これはだいぶ(ルールが)違うな」と声をかけ、ルビオがうなずくシーンがあったという。 クォーターが10分(NBAは12分)、5ファウルで退場(NBAは6ファウル)、3ポイントラインの距離は20フィート6インチ(NBAは23フィート9インチ)、リングにボールが当たったあとはゴールのシリンダー上であってもボールに触れられる。ゾーンディフェンスはNBAでも可能だが、FIBAではディフェンス3秒ルールがないという違いもある。 国際経験豊富なスペインのルビオは、「同じバスケットボールだけど、少し違う。ハンドチェックも多いし、フィジカル的な接触も多い」とは話している。一方で、アメリカのポポビッチHCは、試合がNBAよりも計8分短いことについてもアジャストが必要だと説く。 「(国際試合では)第4クォーターに悪いゲームはできない。NBAでは最後の8分が本当に重要だ。しかし、40分のゲームではポゼッションがはるかに減る。効率性が鍵を握る」 ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)らを中心に、世界各国のチームを退けられるか。アメリカの4大会連続金メダルの行方に注目が集まる。

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