NBAの2020-21シーズンは、ミルウォーキー・バックスの50年ぶり通算2回目の優勝で幕を閉じた。オフ突入とともに、移籍市場も活性化していくことになるが、2019-20シーズンの王者であるロサンゼルス・レイカーズは、八村塁のチームメイトであるワシントン・ウィザーズのラッセル・ウェストブルック獲得を視野に入れているという。 レイカーズは昨季、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの強力デュオを中心に、通算17回目となる優勝を達成。今季リーグ2連覇を目指したが、2枚看板が故障による長期離脱を強いられた影響で本調子ではなく、プレイオフ1回戦でフェニックス・サンズに力なく敗れた。 ジェームズ、デイビスに次ぐ“第3の男”、そしてポイントガードが補強ポイントに挙げられるなか、『The Undefeated』のマーク・スピアーズ記者によれば、クリス・ポール(サンズ)とともに、“ミスター・トリプルダブル”のウェストブルックが候補だという。 「レブロン・ジェームズとレイカーズはポインドガードを探していて、ポールはリストに載っている。また、ワシントン・ウィザーズのスターであるラッセル・ウェストブルックが、フリーエージェントのデニス・シュルーダー、カイル・クーズマ、テイレン・ホートン・タッカーを含むサイン&トレードで故郷のロサンゼルスに戻る可能性がある候補者だという話もある」 レイカーズはキャップスペースが限られており、提示できる最大条件が950万ドル(約10億5000万円)のミッドレベル例外条項。大物フリーエージェントは獲得できないため、サイン&トレードによる戦力補強は現実的な選択肢と言えるだろう。 ウェストブルックは来季年俸が4400万ドル(約48億5000万円)と高額だが、今季の年俸が1550万ドル(約17億円)のシュルーダー、来季からシーズン1300万ドル(約14億3000万円)と新契約に切り替わるクーズマらの放出で帳尻を合わせるプランのようだ。 レイカーズはジェームズ、デイビス、ウェストブルックの“新ビッグ3”が誕生し、タイトル奪還に突き進むのだろうか。