NBAファイナル敗退のクリス・ポール、“17年目の逆襲”に意欲「傷ついたが、引退はしない」

フェニックス・サンズのクリス・ポールはNBAファイナルで2勝4敗と敗れ、自身初のリーグタイトルはお預けとなった。36歳となり、去就が注目されるなか、現役続行の意思を表明している。『ESPN』のデイブ・マクメナミン記者が伝えた。 開幕前にオクラホマシティ・サンダーからトレードでサンズへ加入したポールは、レギュラーシーズン70試合に出場して平均16.4得点、8.9アシスト、1.4スティールを記録。デビン・ブッカー、ディアンドレ・エイトンら若手を巧みに操り、リーグ2位の勝率(51勝21敗)を残す原動力となった。 チーム11年ぶりのプレイオフでもロサンゼルス・レイカーズ、デンバー・ナゲッツ、ロサンゼルス・クリッパーズと難敵を下し、自身初となるNBAファイナルに進出。2連勝スタートを切ったが、ヤニス・アデトクンボを中心としたミルウォーキー・バックスの勢いを止めきれず、史上5チーム目となる2連勝からの4連敗敗退を喫した。 ファイナルで平均21.8得点、8.2アシスト、フィールドゴール成功率54.4%、3ポイント成功率48.7%をマークしたポールは、今オフに4420万ドル(約48億8000万円)のプレイヤーオプションを行使してサンズに残留するか、破棄して完全FA(フリーエージェント)になるかを選択する権利がある。レギュラーシーズン中から様々な去就話が飛び交ってきたが、本人は来季もプレイする意欲を覗かせている。 「(サンズは)素晴らしいグループだし、素晴らしいシーズンだった。しばらくは傷ついた状態が続くだろう。今はもっと何ができたのかを考えている。この状況を処理して受け入れるのには、しばらく時間がかかる。でも、仕事に戻らないといけない。求められるなら、僕は引退しない」 ポイントガードの補強を目論むレイカーズのOBで、元球団社長のマジック・ジョンソンは自身のツイッターに、「もしクリス・ポールがサンズとの契約を破棄するなら、最初の連絡は彼の親友であるレブロン・ジェームズとレイカーズからであるべきだ」と獲得を示唆するコメントを残し、注目を集めている。 果たして、NBA17年目のシーズンにポールはどのチームでプレイするのだろうか。

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