プレイオフ敗退後、しばしばトレードの噂が上がっていたフィラデルフィア・76ersのベン・シモンズについて、いよいよその動きが本格化するかもしれない。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、シクサーズがシモンズを含めたトレードの交渉を開始したと報じている。 シャラニア記者によると、シモンズについてシクサーズと交渉したチームは、3度オールスターに選出された人材にふさわしい基準を提示されたそう。つまり、オールスター級の選手を交換相手として求めているというのだ。 攻守で万能なシモンズだが、以前からの課題であるシュートレンジの狭さは改善されていない。今季のプレイオフでもフリースローを決められなかったり(73本中25本で成功率は34.2%)、ダンクに行ける場面でパスを選択するという消極的な姿勢が非難された。シモンズ自身はスキルアップのために東京オリンピックに出場するオーストラリア代表への合流を辞退し、シクサーズについても「チームに残りたい」と明言しているものの、しばしばトレードの噂が絶えない状況が続いていた。 シクサーズのダリル・モーリーGM(ジェネラルマネージャー)はプレイオフで敗退後、シモンズに関することでないと前置きした上で、「我々がチャンピオンシップに勝つため、あるいは勝率を上げるために、あらゆる動きについて理にかなっているか検討する」と発言していた。 各チームにおいて、シモンズに対する関心は非常に高いとも報じられている。今季MVP級の活躍を披露したジョエル・エンビートとの二枚看板の時代は終焉の時を迎えるのか。モーリーGMがどのような判断を下すのか注目だ。