ブルックリン・ネッツは日本時間5月16日(現地15日)、本拠地でのシカゴ・ブルズ戦で105-91と勝利した。この試合ではケビン・デュラント、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンの“ビッグ3”が、今季8試合目となる共闘を果たしている。 デュラントとアービングのデュオでシーズンインしたネッツは、今年1月にヒューストン・ロケッツからハーデンを電撃トレードで獲得。NBA史上屈指の攻撃的トリオが完成した。しかし、デュラントが左ハムストリング、ハーデンが右ハムストリングの故障で長期離脱を余儀なくされ、3人が揃い踏みしたのはわずか7試合しかなかった。 そして、ブルズ戦では久々に3人がスターターで出場。アービングがチームトップの22得点(フィールドゴール9/16、3ポイント3/7、フリースロー1/1)、デュラントが12得点(フィールドゴール4/17、3ポイント1/6、フリースロー3/4)、9リバウンド、6アシスト、ハーデンが5得点(フィールドゴール2/4、3ポイント1/3、フリースロー0/2)、5リバウンド、7アシストという結果だった。 デュラントのシュート不調こそあったが、『Nets.com』のトム・ダウド記者によれば、スティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)はポストシーズンに向けて、「彼らが一緒にコートにいた事実はポジティブだと思う。正直、ようやくフラットなスタート。我々は(これまで)本来の姿ではなかった」と前向きな見解を示したという。 また、ネッツ移籍後は司令塔の役割に徹してきたハーデンは、「俺とケビン(デュラント)とカイ(アービング)、俺たちがやっていることはハイレベルなのは明らかだ。自分の役割を果たすという意味では攻撃的だが、勝つためには全員が守備の役割も果たさないといけない」と語っている。 ネッツは5月17日(同16日)にレギュラーシーズン最終戦となるクリーブランド・キャバリアーズ戦を控えるが、ビッグ3がプレイするかに関してはナッシュHC曰く「検討する」。一方で、デュラントは「プレイできると期待している。絶対そこ(最終戦のコート)にいたい」と意気込んでいる。3人の共存は、プレイオフを勝ち抜くうえで不可欠な要素だけに、指揮官がどのような起用を見せるのか、注目が集まる。