日本時間4月20日(現地19日)、ウェルズ・ファーゴ・センターでゴールデンステイト・ウォリアーズ(28勝29敗)と、フィラデルフィア・76ers(39勝17敗)が対戦する。注目は現在リーグで最も熱い男、ウォリアーズのステフィン・カリーだ。 尾骨の怪我で3月20日(同19日)から1週間を欠場したカリーだったが、復帰して以降は破竹の勢いで得点を荒稼ぎしている。4月13日(同12日)のデンバー・ナゲッツ戦で53得点を叩き出すなど、出場した直近の10試合中4試合で40得点超えを達成。3試合で3ポイントを2桁本数ヒットするなど自慢のシュートタッチが冴え渡っており、その間は平均39.1得点、FG成功率54.6%、3ポイント成功率48.6%と圧巻の数字を記録している。スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)もこの活躍には、「これがステフ・カリーだ」と舌を巻く。 また、現在10戦連続で30得点以上をマークしており、これは『Elias Sports』によれば33歳以上の選手としてはコービー ・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)と並んで史上最長タイ記録だという。そのため76ers戦では記録更新の期待が懸かる。 懸念は18日(同17日)のボストン・セルティックス戦の第4クォーターで捻挫した左足首の状態。しかし、捻挫後もプレイして3本の3ポイントを沈めた本人は「続けてプレイできたのはいいサインだ」と楽観的なコメントを残している。 カリーの活躍のおかげでチームも好調だ。先のセルティックス戦で敗れるまで、今季チーム最長の4連勝を記録。敗れたセルティックス戦も、最後の最後までもつれる接戦だった。現在はプレイイン・トーナメント出場圏内のウェスト9位に位置しているが、イースト首位の76ersから勝利となれば、さらにその勢いは加速するはずだ。 しかし、76ersは当然ながら一筋縄でいく相手ではない。今季のMVP候補に挙がるビッグマンのジョエル・エンビードは、3戦連続の35得点超えを達成。そのエンビードが「守備のモンスター」と称し、最優秀守備選手賞に推すベン・シモンズを擁する布陣はリーグ2位の堅守を誇る。チームも過去9試合で7勝と絶好調で、その牙城を崩すのはカリーと言えども困難だろう。 また、ステフィンとセス(76ers)のカリー兄弟の対決も気になるところだ。前回対戦時は互いに欠場したため、直接対決は今季初。これまでの戦績では7勝2敗でステフィンが優勢だが、再び兄の威厳を見せられるか。