フィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)のジョエル・エンビードは今季、リーグ3位相当の平均30.0得点、同8位の11.1リバウンド、3.0アシスト、1.3ブロック、1.0スティールと攻守で躍動している。左膝の骨挫傷などにより計18試合を欠場しているのはマイナスポイントながら、MVP候補に名前が挙がるなかで、本人は最優秀守備選手賞獲得に意欲を見せている。 ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)が就任したシクサーズは、エンビードとベン・シモンズの二枚看板を中心に、トバイアス・ハリス、セス・カリー、ダニー・グリーン、ドワイト・ハワードらサポーティングキャストも充実。平均失点で7位(108.4)、ディフェンス・レーティングでもロサンゼルス・レイカーズに次ぐ2位(106.6)を誇り、イースタン・カンファレンス首位(39勝17敗)に立っている。 7年目で最も支配力を発揮しているセンターのエンビードは、『ESPN』のザック・ロウ記者のポッドキャスト『The Lowe Post』で、「俺はディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー(最優秀守備選手)になりたい」とコメント。2018、19年にオールディフェンシブ2ndチームに選出されているが、最優秀守備選手賞に意欲を覗かせた。また、同僚のシモンズが“ライバル”だとも独自の見解を示している。 「彼(シモンズ)はシーズンを通してディフェンス面でモンスターだった。その賞を獲得すべきだと思う。コート上でインパクトを残し、毎試合、対戦相手のベストプレイヤーを守っている。その点に議論の余地はない」 過去3年はユタ・ジャズのルディ・ゴベア、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボが受賞した最優秀守備選手。エンビードが初の栄冠に輝くのか、注目が集まる。