ブルズの大黒柱ザック・ラビーン、シーズン終了後の契約延長を拒否して2022年夏に完全FAか

シカゴ・ブルズのザック・ラビーンは所属4年目の今季、リーグ6位の平均27.5得点を挙げ、オールスターに初選出されるなど、名実ともにエースとして君臨する。2022年夏に完全FA(フリーエージェント)となるが、『CBSスポーツ』のサム・クイン記者はラビーンがブルズとの契約延長に応じないだろうと見立てている。 2017年にミネソタ・ティンバーウルブズからトレードでブルズに加入したラビーンは、平均得点を16.7→23.7→25.5→27.5と年々アップ。2015~16年にダンクコンテスト2連覇を果たした抜群の身体能力に加え、アウトサイドシュートも磨きがかかっている。今季と2021-22シーズンに1950万ドル(約21億2000万円)の契約を結んでいるなか、トレードの噂も含めて去就が注目される存在だ。 ブルズとしては間違いなく攻撃のファーストオプションだが、クイン記者はラビーンが契約延長せずに2022年夏に完全FAになる可能性が高いと検証している。 ラビーンは今季終了後、年俸2340万ドル(約25億5000万円)から始まる4年総額1億480万ドル(約114億円)の契約延長を要求することが可能だ。それ以上をブルズが支払う場合、サラリーキャップの30%が上限となり、来季推定額の1億1240万ドル(約122億円)から算出すると3370万ドル(約36億7000万円)。現在の契約よりも1420万ドル(約15億4000万円)高く、その分のキャップスペースを空けなければいけない。しかし、ブルズは契約下の選手が9人いて、すでに9930万ドル(約108億円)に到達。「ラウリ・マルカネンを含めて、FAとなる選手にあてるキャップスペースを手放すことを意味する」としている。 一方で、2022年夏に完全FAとなった場合、ラビーンはブルズとはサラリーキャップの30%相当の年俸から始まる5年契約(年8%の昇給)、他チームとは4年契約(年5%の昇給)でサインできる権利を持つ。2022-23シーズンの推定サラリーキャップが1億1570万ドル(約126億円)のため、ブルズと5年総額2億130万ドル(約219億円)、それ以外のチームとは4年総額1億4930万ドル(約162億4000万円)となる。クイン記者は、「ラビーンの目標はチャンピオンシップを争うこと。ほかのチームとのサインを望むかもしれない」と見解を述べている。 2022年のFA市場はステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)らスーパースターが多数リストアップされることが予想されるが、ラビーンはどのような決断を下すのだろうか。

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