日本時間4月11日(現地10日)、ポートランド・トレイルブレイザーズはデトロイト・ピストンズと対戦し、118-103で勝利した。この試合でエネス・カンターが、リバウンドでフランチャイズ新記録を樹立した。 この日欠場したユスフ・ヌルキッチに代わり先発に入ったカンターは、37分プレイして24得点、30リバウンド(12オフェンシブ・リバウンド)、2ブロックをマーク。1試合におけるリバウンド数で、ブレイザーズの新記録を打ち立てた。それまでは1975年にシドニー・ウィックが記録した27リバウンドがフランチャイズの最多記録だった。 試合残り1分25秒を残してベンチに下がった際に、チームメイトから祝福されたカンターは、「ベンチに目を向けると、みんな立って笑顔で応援してくれていた。それが本当に嬉しかった。全員が支え合う、それがブレイザーズだ。30本はクールな記録だけど、仲間が喜んでくれたことが何よりも嬉しいよ」と試合後に心境を語った。 なお、20得点以上、30リバウンド以上を達成したのは、過去20年でカンターが3人目の快挙だ。カンター以外では、ドワイト・ハワード(フィラデルフィア・76ers)がシャーロット・ホーネッツに在籍した2018年、ケビン・ラブ(クリーブランド・キャバリアーズ)がミネソタ・ティンバーウルブズ時代の2010年に達成している。 2011年のドラフト1巡目全体3位指名でNBA入りしたカンターは、これまでにユタ・ジャズ、オクラホマシティ・サンダー、ニューヨーク・ニックス、ボストン・セルティックス、そしてブレイザーズの計5チームでプレイ。10年目の今季は52試合(先発34)で平均12.2得点、リーグ4位の12.0リバウンド、FG成功率60.2%を記録している。 カンターの活躍もありシーズン戦績を31勝21敗としたブレイザーズは、プレイオフ出場圏内のウェスト6位につけている。